この教科書は確かに欠陥だらけかもしれない。
他の教科書に比べると、至らない点が多々あるかも
しれない。中学生や高校生が使うには難しいの
かもしれない。
 この教科書には本当にいろいろな立場の人達が
意見を述べている。幸せな教科書だと思う。
他の教科書だったら、こんなに気にかけてくれない。
「あ、そう。そういう見方もあるよね」ってだけで、
事は済んでしまう。それって、不幸じゃないのかな。

 ふと思うんだけども、扶桑社以外にも歴史教科書を出版している
会社はたくさんある。大手から小さいところまで。それら各社の
「歴史観の違い」ってどれだけ論議になったんだろう?
 扶桑社の教科書だけが「違った歴史観」に基づいて書かれている
とはちょっと考えにくいような。他の教科書が全て同じ著者によって
書かれていて、「同じ歴史観」によって書かれていたら、それこそ
恐ろしくないかな。「同じ面からしか歴史を見られない」んだもの。

 僕は、別に扶桑社の教科書を積極的に支持してるわけじゃない。
 他の教科書と「歴史観が違う」というのは分かったけども、
その「他の教科書間」の歴史観は一緒なのかどうかってことが
気にかかるわけ。
 蘇我氏と物部氏、源氏と平氏、信長と秀吉と家康、薩摩と長州、
幕府と新政府、中央と地方、内地と外地、それぞれの立場についての
見解みたいなものは各社一緒なのかな?

「一つの価値観に支配されるのは恐ろしい」とよく主張する人が
いるけども、「統一された一つの価値観」というのが、もしその
主張する人が信奉する価値観だったなら。その時、その人は、
自分と異なる価値観を主張する人を許すことが出来るだろうか。

 そんなことを今回の教科書騒動で思うわけです。
 
 一つ疑問なのは、この教科書に反対している人達は「どこの
出版社の教科書で勉強させたいか」というのか、さっぱり見えて
こないということ。「扶桑社はダメ、他はどれでもいい」って
考え方は、あまり万人に受け入れられにくいと思うんだけどな。
 前の日記でも書きましたけども、
個人的にだいたひかるは結構
ポイント高いんですけども、周りの
人に聞いてみたら、思いっきり
引かれてしまったんですが。
 ズレてるのかなぁー。

 朝、何気なくテレビを見ていたら「いつみても波瀾万丈」に
だいたひかるが出演するということで、何故か分からないけども
通しで見てしまいました。
 波瀾万丈って、いつの間にかそんなに年齢行ってない方が出る
ようになったよなぁ、と思います。友人曰く「俺らと10くらいしか
違わないのに人生語られてもなぁ……」との事でしたけども、
その辺は密度の問題ですので。得る物があれば、題材は何でも
いいような気もするのですが。
 お久しぶりです。なんとか生きてます。
 なんとかっていうか……最近はネットに
顔出す前に、寝てしまっているものです
から、すっかり滞ってしまってて。
 これから少しずつでも取り戻さねば。

 ほんでもって。
 なんだかんだで26になってしまいました。去年の誕生日に何を
やったのかはよく覚えてませんが、まぁ日記を見る限りでは今より
まだマシなことやっていたみたいです。翻って今年はどうなのかと
いうと、さらにダメ人間になってしまっていたりするのですが、
仕事とかジャズクルーズとかはまぁなんとかやれています。

 26歳にもなって、「誕生日おめでとう」なんて気分にならない
よなーなんてことを最初は考えていたんですが、いざその当日に
なってみるとなんとなく気分が違うんですね。「特別な日」って
ことを多少なりとも意識してしまうんですよ。
 誰しも「特別な日」ってあると思います。誕生日であったり、
結婚記念日であったり、つきあい始めた日であったり、入社した日
とかであったり……どんなに小さなものでも「特別な日」があると
意外と元気に過ごせるものです。「いつも通りの毎日」とは違う
ちょっとしたスパイスみたいなそんな感じの。

 それだけに、友達からでもそのことを告げるメールが来ると
いつもより喜んでしまうわけでして。いやー、なんていうか26に
なって誕生日を喜んでる自体がイタいのか……なぁ。
 自分としては、こういうアクセントになる日は大事にしたいもの
なので。どんなもんでしょうかねぇ?

関係ないけど、今日の日記書く時のBGMは何故かガムランやケチャ
とかのやたらと民族的なもの。しかも夜中だからやけにハイになる
感じのもの。……夜中に聞くとマズいなぁ。この手の音楽はすぐに
没頭してしまうから。
「憲法を守ろう」という街宣車が
今日も家の前を通り過ぎていく。
とにかくあの人達は「憲法」と
いうものを守りたいらしい。
まぁ、憲法というよりも実際は
「9条」だけを守りたいみたいだけど。

 「憲法9条があるから、日本は攻められずに平和でいられた」と
いう言葉があるけども、それは結果論だし。「あの国には平和
憲法があるから、攻めないでおこう」なんていう国が果たして
あるんだろうか。その方が不自然な気もする。

 憲法は紛れもなく国の最高法規であり、基本的人権や統治機構
など国の根本を定める規定なんだけども、あの人達が言っている
のは「憲法が直接自分達に幸せをもたらしてくれる」という
イメージにとりつかれてしまってるような。そういうもんでは
ないんだけどね、本当は。

 でも、確かに「憲法を変えること」が、この世の中を直接良くする
ことになるとは思えない。その点では主張は同じ。
 ただ、「憲法を変える」→「戦争の出来る国」って主張はいい加減
聞き飽きたような。もっと別な視点から主張すればもっといいような
感じにならないかなぁ。「戦争の出来ない国」にしたいなら、もっと
キツイ文面にしてみるとか。ダメか。
 最近また、出会い系サイトのメールが
届くようになりました。もう仕事中とか
寝てる時とか一切関係なくて。
 もういい加減ゲンナリしてきます。
職場にもいっぱい迷惑メールが来て
おりまして。まぁ、片っ端から削除ですが。

 クリスマスとかバレンタインデー近くには一日数十件ペースで
届いていたんですが、このところは一日10件程度。ただ、だからと
いって1件でも届いてしまうと嫌なもんですが。

 しかし、こうして連日「出会え、出会え」って連呼してる側は
どんな人なのかもちょっと気になってしまいます。これまで公に
「出会え、出会え」なんて言ってるのは時代劇の悪代官くらいしか
記憶にはないのですが。(悪徳商人もか)

 今回のタイトルの本はブックレビューで「出会い系」と入力したら
出てきたもの。「出会い系スピード英語学習法」ってどんなのやねん。
 本屋をぶらぶら歩いていたら、
こんなタイトルの本を見つけました。
「全裏手口!」とふってありますが、
確かにいろんなパターンの振り込め
詐欺の紹介がなされています。

 詐欺を仕掛けるあちらさんの事ばかりでなく、迎え撃つこちら側に
ついてもきちんとページを割いております。どちらかというと、
この部分が本書で一番重要な点、役立つポイントかもしれません。
ポイントとしてはいろいろ「まくし立てる」ってことだそうです。

 ゆっくり一つ一つ確認するようにしていけば良さそうな気も
しますが、そのためにあちらさんはいろんなシチュエーションの
台本を用意しているわけですから、ゆっくりしていては向こうの
ペースに巻き込まれてしまいます。

 そこで、こちらから本人を確認できる質問を矢継ぎ早にぶつけて
いって「答えられないんだったら切るよ!」って迫るのも一つの手。
質問自体は簡単なものでいいそうです。とにかく数を素早く多く
ぶつけるということがポイントみたいです。他の人が出てきて
しまったら、「とにかくうちの息子(娘など)に代わって!」」と言って
向こうにペースを持って行かれないようにする。

 ちょっと前に「関西のおばちゃんはオレオレ詐欺に引っかからない」
なんて話がありましたけども、その鍵は「会話のペースを渡さない」
いうところにあったわけです。

 あと、もう一つ。
「振り込め詐欺っぽい?」電話がかかってきて「これこれでミス
してお金が必要だから振り込んで!」と言われたら、こう返すと
いいみたいです。

「あなた今どこにいるの? そんな他人に迷惑をかけるなんて
私は恥ずかしいよ。一緒に謝りに行くから場所を教えなさい!」


 ポイントは「場所を教えなさい!」「他人に迷惑をかけたらまず
謝罪に行くのが一番」
ということ。
 振り込め詐欺で話にあがってくるのは「会社のお金を使い込んだ」
「医療ミスを起こした」「妊婦に交通事故を起こした」など、実際
「示談金を振り込むだけじゃ済まない大問題」なわけで、
そんな大事件を起こしておきながら「お金を振り込めば済む」なんて
思う方が変なわけでして。(そんな冷静な判断が出来るくらいなら、
そもそも詐欺になんて引っかかってないんでしょうけど)

 まぁ、「まずは事故について謝りに行きます。ついては、場所を
教えていただきたい」という自然なことであります。
 万が一、本当に医療ミスなり横領なり交通事故なりであったなら、
「身元引受人」が必要なわけなんですから、「ダメもと」(?)で
相手にぶつけてやってください。

 どんな場合にせよ、「振り込め詐欺」への対応は「冷静に」です。
「一刻も早くお金を振り込んで下さい」なんて事態はそう多くの
場合ないわけですから。

北海道室蘭市の南端にある地球岬――
高校三年生の夏、寺西雅也はそこでバンド仲間の学友を殺した。
彼の反抗と露見しないまま一四年と数カ月が過ぎ、
寺西雅也は国内最高のCDセールスを記録するロックグループ
<ラ・テッラ・ブルゥ(青い地球)>のリーダーとして、
絶大な人気を誇るカリスマへと成長していた。
だが、時効成立間際になって、関係者が次々と謎の死を遂げた。
彼らの成功物語の執筆を委託された朝比奈耕作が、事件の謎を追う!

(裏表紙あらすじより引用)


 DVDを返しに行った帰りに立ち寄ったブックマーケットで
偶然見かけた小説。ほとんどタイトルの「地球岬」という3文字
だけで、売値の420円を払ったようなもんで。日本で出版されて
いる本なんて星の数ほどあるけども、「地球岬の殺人」なんて
僕の住んでる室蘭市にとってこれほど直球のタイトルがあったで
ありましょうか。もう即買いですよ。

 それで早速読んでみたんですが、小説としてはつまらないです。
というか、ミステリーは全然読んでいないのでそう思うだけなの
かもしれませんが、僕にはどうも。きっちり読み込めばそれなりに
面白いのかもしれませんけど、残念ながら。
巻末に「推理作家・朝比奈耕作シリーズ」ということで、かなり
多くの冊数がまとめられております。うーん。

 で、読んでいて妙に目に止まったのが「お前、室蘭の人間じゃ
ないよな。このヨソ者が」ってセリフ。なぜか事あることに、
「室蘭の人間じゃない」ってことを登場人物達が口走るわけです。

 いやいやいや、室蘭ってそんなに閉鎖的な町かなぁ。そりゃ
脚色は必要だけども、そこまで地元意識が強い感じはないけど。
仮にあったとしてもそれは「室蘭」であるかどうかじゃなくて、
住んでいる「町」がどこかといった「沢意識」の方が強いって。
「〜町」って単位なわけ。
 それは室蘭が企業城下町で「新日鉄」「日鋼」「函館どつく」
「楢崎造船」「新日石」とかの社宅が置かれた場所がそれぞれ
別だったって所に由来してるんだけど。「室蘭であるかどうか」
というのは、案外気にしないものなんだよね。

 もう一つ気になった点というか、これは小ネタ。
 登場する「ラ・テッラ・ブルゥ」のメンバーがいた高校より
室蘭港を望むという写真が載っているんですが、そこにあるのは
中学校であって、高校ではございません。

「地球岬を会場にロックのライブをやる」という地元の人間には
ある意味革命的な提案をあっさりやってのける、このバンドの
メンバーはある意味で「室蘭っぽくない」思考の持ち主です。
(おや、そうなると「室蘭港の倉庫でジャズコンサート」ってのも
ある意味革命的なのかもなぁー)

 自分もそうですが、室蘭に住んでいる人間はなかなか地元の
魅力に気が付かないもので、教えてもらわないと分からない難儀な
ものでありまして。「室蘭やきとり」しかり「カレーラーメン」
しかり「中学生のジャズビックバンド」しかり「安田顕」しかり。

 それにしても、このバンド。作中ではGLAYと肩を並べる超有名
バンドとして紹介されております。この本が出版されたのは
1999年8月。その当時の人気なんて、もう口にするのも
今更なくらい有名で有名で。
 そんな名門バンドと肩を並べる存在が室蘭にあったってだけでも
一見の価値があるかもしれません。ねぇ、お客さん。

 たださ、そのバンドのNo.1ヒット曲のタイトルが「慕情」って
ずいぶん渋すぎるタイトルじゃござんせんか?

 さらに、後書きに紹介されている「なかよしラーメン東町店」も
「室蘭生活協同組合東雲ストア」も現在は閉店になっております。
悪しからず。まぁー、6年前だし仕方ないか。
 午前中、ちょっと時間があったので
久々に献血に行ってきました。別に
血が余ってるとかそういう意味でも
ないんですが、定期的に献血に行って
おります。半分、自分の健康診断
めいた感じで。

 地元の血液センターに行って、献血カードを受付に出したら、
「お時間があればでいいんですが、今日は成分献血していきませんか」
とのこと。成分献血、なんか名前は聞いたことある。確か、血液を
一旦抜いて、血漿だの血小板だの必要なものを選別した後に、
残りの血液(赤血球とか)を体に戻すというアレだ。なんでも、
体にかかる負担は少ないらしいけど、1時間くらいはかかるらしい。

 どうしようかなーなんて思っていたら、係の人曰く「今、AB型の
血小板が大変不足しておりまして……」とのこと。んー、まぁ、
何の役にも立たない私だけども、血くらいは何かの役に立つだろう。
そんなことで、いざ成分献血。(いつもは400ml全血です)

 とりあえず、事前に採血して体調を見る。血の濃さとかなんとか
結構重要な点らしい。別に血の濃さとキャラの濃さは比例しない
そうな。そういうものかい。
「それにしても、いい血管してますね」。そんなことを看護師さんに
言われるんだけども、これって褒め言葉だろうか。いまいち素直に
うなづけない自分がいるんだが。

 そんなこんなで、成分献血用のベッドに。
 1時間程度という結構長丁場なので、お菓子もジュースもいろいろ
用意してくれるし、個人用の有線も用意されている。おお、なかなか
至れり尽くせり。事前の採血から、後で血液検査の内容も教えて
もらえるから、案外得なのかもしれない。
 採血が始まると、自分の脇にある14型テレビくらいの大きさの
機械に自分の血が溜まっていく。うへ、汚い色してるなぁ。静脈血は
そんなもんらしいんだけど。

 採血された血は遠心分離器で血漿と血小板とその他に分けられる。
「その他」の部分を自分に戻すわけだ。一回採血した自分の血が
再び自分の中に戻ってくるのは不思議な感じだ。何故か、少しだけ
腕に「ほんの少しだけ冷たい液体」が入っていく感覚がある。
これは結構貴重な体験なのかもしれない。数分前までは、自分の
体の中にあった血液なんだから、害の出ようはずもないのだが、
なんかどこか悪くなったらどうしよう……という不安にかられたり
するヘタレな自分がそこにいるわけで。

 小一時間経った後、成分献血終了。お礼を言って帰る。
 終わった後に、近くのラーメン屋で食べたのは辛い担々麺。
大汗をかいてて、まさか傷口から血が出ないだろうかという余計な
心配をしてしまった。アホやなぁ。
 何をそう思うのかというと、今話題の
「ホリえもん 〜タカフミのマスコミ大買収」
なんですよ。あんな風に旧来の勢力に次々と
ぶつかって行く姿を見ていて、なおかつ
それなりに成功しつつある姿を見ると、
「銀英伝」の中のラインハルトを思い出して。

 まぁ、容姿の点で言えば180度違う二人ではありますが。
 堀江社長にキルヒアイスやミッターマイヤーやロイエンタールが
いるかどうかも分からないけど。

 今のマスコミや球界を牛耳っている人達から見れば、堀江社長は
「Tシャツの孺子(こぞう)」ですよ。「お前らは無能だ」とか
「俺に任せりゃ、もっと儲けてみせる」なんてずけずけ言うし。
でも、なんだかんだ言いながらもライブドアという会社をそこまで
大きくした実力自体はあるし、実は物凄く大きな可能性のある
存在なのかもしれません。まぁ、だからといって「ホリえもん」=
「ラインハルト」ではないのですが。

 報道の中ではライブドアに対して風当たりが強いようですが、
記事を見ていてなんとなく「将来のラインハルト」を見過ごして
しまっているんじゃないだろうか……なんてことを少しばかり
考えてしまう自分がいたりするわけでして。
 もしかして、mしかして、5年後10年後になった時に堀江社長が
日本国民全体に喝采で迎えられるようなそんな光景が……見られる
のだろうか。はたして、どうなるかな。
 今日の昼に入ってきたニュース。
イトーヨーカドーの中にある子供
コーナーで、包丁を持った男に
襲われて11ヶ月の男の子が
亡くなり、その後も他の子供達を
次々に暴行していったという
恐ろしいことが起きてしまいました。

「たまたま目に入った子供を刺した」なんて供述をしているみたい
ですけども、その前に「神から『人を殺せ』というお告げがあった」
という話もしているようです。これが本心から言っていることなのか
それとも演技なのかは分かりませんけども。
 このことを聞いた時、前に買った別冊宝島の「隣のサイコさん」を
思い出したんです。ちょうどこれの中に「下関駅前通り魔事件」の
ルポが載っているもので、これのイメージが出てきたんです。

 下関の事件では、犯人の供述や行動から「あっちの世界に両足
突っ込んでいる姿」を描いているんですが、果たして今回の犯人も
同じようなことなんでしょうか。それは警察の捜査を待たねば
なりませんが。

 ……しかし、こう次々と子供が犠牲になる事件が起きてしまうと、
あまりに衝撃的過ぎて自分の心がどこかで麻痺してそうな気がする
のがとても嫌です。「いちいち驚いていられない」なんてことには
間違ってもならない世の中であって欲しいのですが……。
 高校生の頃、参加していた本で
「歴史上の人物で好きな人は誰か?」
という話に、「チャーチル」なんて
およそ「歴史上の好きな人物」として
出てくるはずもない人物を挙げていた。

 あえてチャーチルを選んだ確固たる理由なんて、カケラもあるわけが
なくて、その当時放映されていた「映像の世紀」の影響だったり、
元々1900年代(20世紀)の歴史が好きで、そんなところから
目立つ人物を引き出せばぶつかるような人名だったわけで。
アメリカ大統領F・ルーズベルトもそれなりに興味はあったけど、
自身のマイナー指向のせいか名前は上がってこなかった。
 それに対して、ソ連のスターリン始め共産圏はどうかというと
これもまた「いいなぁ」なんて思うような人物がいなかった。
高校生ごときに「いいなぁ」なんて思われるのもはた迷惑かも
しれないけども、その当時からどうも左翼思想っぽいもの独特の
ねちっこさにウンザリしかけていたせいもあった。(というのは、
高校の時にその関係の政党の方なのか、やたら熱心に勧誘されて
いたからなんだと思う。おそらくね。)

 政治家としてのチャーチルの手法も、大学になってからいろいろ
見るようになって勉強したけども、一番気になったのはその著作
だった。中でも「第二次世界大戦回顧録」はいい本だと言われて
きたけども、なかなか読む機会に恵まれずにいた。
 そんなある日、東京へ行った時に浜松町の本屋に並んでいるのを
見かけて、「やっと見つけた」とレジに喜んで持っていった。

 宿に戻ってから、歩き疲れたのもお構いなく読み耽った。
 多少文体が固いのは仕方のないこととして、第二次大戦期の
イギリスはじめヨーロッパ各地、東南アジアのことも事細かく
生き生きと書いてあり、久々に「いい本を読んだなぁ」なんて
思ったものだった。

 読んでみて改めて思ったのは、やはりイギリスというかチャーチル
自身「アジア・アフリカ=植民地」という帝国主義思想が残った
時代の政治家なんだなということだった。別に第二次世界大戦
それ自体について聖戦論だとか侵略戦争だとかいうつもりは毛頭
ないけれども、少なくとも「俺達の庭を荒らすな」的なイメージを
持ってアジアの戦争を戦った印象は拭えずにいた。

 時々、児玉襄「太平洋戦争」と比較して読んでみたりするけども、
やはり歴史は一面からではなくて見る面が多くないと確かに
偏ってくる。自分にとって都合のいい物しか見なくなるから。
……たぶん、今回のNHKと朝日新聞の争いもそうじゃないか。
 本日は札幌に来ております。
 予想以上の大雪でビックリ。
別に、4年札幌に住んでいたから
大雪なんて見慣れたものなんです
けども、室蘭はほとんど雪が
積もらない町なので、その気分の
まま行ったから痛い目に。

 札幌遠征に限らず、私は結構いろんな所に出かけています。
まぁ、車であったりJRであったりバスであったり、いろいろ。
たまには船も使っておりますが。
 行き慣れた所であっても、交通機関を使う場合にはちゃんと
時刻表片手に「何時に出発して……」なんてことを考えて
出かけるわけです。ある程度出かける前にスケジュールを
決めてしまっております。それは旅の「行き当たりばったり」な
楽しみをなくしてしまっているのかもしれないのですが。

 その時刻表、今はネットでの便利な時刻検索が主流になって
いるせいもあって、昔ほどは使われていないようですが、
「旅に出たくなる気分のスイッチ」という役割は今でも健在。
 それは何かというと、目的の路線を見終わった後も、
何気なーくパラパラとページをめくっているだけでも、
それなりに楽しいんですよ。同じ理由で地図なんかもそう。
なぜかそういった感じは世界地図でなくて、日本地図の方が
割としっくりくるのですが。イメージを具体的に浮かばせ
易いからなのかもしれませんけど。

 何故そんな風な気分になるのかなぁなんて考えるのですが、
「旅先に行く手段」というのが見えてくるからなのかもしれない
なぁと思うんですよ。
 例えば、時刻表の中で東京駅のことが書いてあると、頭の中に
東京に行った時の自分がなんとなくイメージされてくるんです。
「何時のあの電車に乗って、この駅で降りて乗り換えして…」と
いうような。実際に行くわけじゃないんですけども、そんな風に
現実に旅に出たならば、こんな風に自分は動くんだなという
のをシミュレートできるからなんじゃないかな……と思うわけ
なんですが。どんなもんでしょう。

 別に特殊な性癖があるわけじゃないんですけども、旅先で
電車とかに乗っている時に時刻表をただ読んでいるわけでも
結構楽しいんですよね。自分は今、この辺を走ってるんだな
なんて楽しみもありますし。

 ただこれが、「同じように数字が並んでいりゃいいんだろう」
なんてな感じで電話帳を差し出されても、さっぱり気分は
楽しくならないわけなんですけども。まぁ、当然か。

 旅に出る時、旅に出た時、旅を終えた時、読んでみると
それぞれの時間でそれぞれの楽しみ方がある本です。
 思い起こせば大学受験。
 社会科を2科目取る必要があって、
選んだのが地理と政経。
「政経なんて、新聞読んでいれば
簡単に解けるよー」なんて、友達は
よく言っていたものの、僕自身は
新聞読んでいるのにほとんどあやふや。
 いやいや、こりゃマズイだろなんて危機感持ちながら、書店に
あったこの本を手に取ったものでした。

 中身自体はなんてことない、普通の用語集。
 三権分立とか議院内閣制とかGDPとか財政投融資とか、そういった
政治・経済の科目に出てくる用語について、それぞれの解説が
数行にまとめられているいたってシンプルな構成になってます。
 ただ、このシンプルな構成が結構侮れない。用語集らしく、
きちんと要点を押さえて多過ぎず少な過ぎず思想的に偏らず。

 受験の時だけではなくて、普段新聞や雑誌を読む時にでも
ちょっと分からない用語が出た時にも十分使えます。
 受験の参考書や用語集なんかは、試験が終わってしまうと途端に
使わなくなってしまうものですが、地理や政経の用語集は後々まで
使えます。いろんな意味で物持ちいいです。
 うちの本棚にも、僕が大学受験で使った時のこの本が入ってます。
「4日の6時からライブあるよ」
そんな話は確かにありました。
 今日の朝、スウィングガールズの
ライブが全国ネットで放映されると
いうことで、期待して待っていたら
実際には「AM6:00〜7:00」放映。(ToT)
ええ、しっかり見逃しました。

 ゴールデンの時間帯に1時間ライブなんてやるなぁ……なんて
思っていたら、朝の6時かいな。それじゃ部活の朝練やないかー。
これはやはりDVDを買うしかないってお告げなのかなぁ。
 テレビで「アメリカの陰謀」をテーマにした番組をやっています。
「3億円事件」や「下山事件」、「帝銀事件」など戦後に起こった
数々の事件の裏側には全てアメリカが黒幕で控えており、日本の
労働団体や学生達が起こす反米活動を封じ込めるために、仕組まれた
ものだというのです。

 ……そんな主張は大昔からありましたけど、そういう主張自体が
陰謀じゃないという根拠はどこにあるんだろうって疑問も。
 こんなネタはとっくの昔に語り尽くされてゴミ箱行きになってる
ものだと思ったんだけど。たぶん、番組自体をネタ番組なんだろう
けど、「ほらやっぱり、全部アメリカが悪いんだ!」って目を
キラキラ輝かせてしまう方達がいっぱいいるんだろうなぁ。
こういう陰謀めいた話なんて、時代の新旧や洋の東西を問わず
いろんな所であったのに。冷戦期なんて、もう日常茶飯事だった。
アメリカもイギリスもフランスもソ連も中国も、そして日本も
どっかこっかでこの話に噛んでいたわけだし。
(かといって、世界を牛耳る謎の組織が……でもないんだな)

 今回の本は、そんな巷に溢れる陰謀論についてまとめられたもの。
これを読めばあなたも、「ポストが赤いのはアメリカの陰謀だ!」と
思うようになれますよ。

 しかし、この手の陰謀論は全部「〜ではないか」「〜だろうか」と
疑問形とか断定しない曖昧な言い方してるんだろう。断言するに
足るような証拠と自信がないからなんだろうけど。

 ではではまた。今年もよろしくです。
 少し前のネットの話なのですが。
 小学館主催でドラえもんを題材とした短歌を募集していたんです。
その中で優秀作品としてネットで紹介されていたのがありまして、
これが結構胸を打つんです。「いいなぁ」って思わせるものばかり
なんですよねぇ。

 印象に残ったのをいくつか紹介しましょう。

・自転車で君を家まで送ってた どこでもドアがなくてよかった

・いつまでも下の名前で呼ばれない 出木杉くんって嫌われてるの?

・ジャイアンがもうこの町にいないのは空き地が消えたせいなのだろう

・ドラえもんぬきでのび太の人柄と結婚するって本当ですか? 

 一番好きなのはタイトルにも使った最初の短歌。
 なんだか、ノスタルジックでいい感じですよね。なんとなく、
槇原敬之さんの歌詞に出てきそうなそんな世界観で。こんな風な
情景に結構憧れるんですよ。憧れるだけで実現してないのが、
切ないところなんですが。「自転車」ってのがまたいいですね。
車(自動車)じゃないんだろうね、この世界だと。

 出木杉くんの話、そういや下の名前で呼ばれないね、彼は。
別に嫌われてるわけじゃないんだろうけど、「親友」としては絶対
名前が出てこないだろうなぁなんて思ったりするんですよ。
そういう意味じゃ出木杉くんって不幸なのかも。「過ぎたるは
及ばざるが如し」なんて言うけどさ……。

 あなたもこんな感じで詠んでみてはいかがでしょう?
 TRPGなんてかじったのは、もう10数年前の話。周りでやって
いる友達なんているわけないから、近くの高校生や大学生に混じって
参加していた遠いあの日々。
 今の小中学生なんて、TRPGなんて知らないんだろうなぁ。
TRPGやPBMなんてそれこそ「ファンタジー」の世界なのかも
しれないし。楽しい物なんだけどな。

 んで、自分でもPBMやっていた頃によくネタというか……
友達のキャラクターを勝手に使って小説やショートショート書いて
いた時期があって、そのとっかかりによくこの本を使ってました。
もちろん、使えるのはとっかかりの部分だけで、全部なんて引用
したらたちまち盗作になってしまう。
 そこにどんなアレンジを加えて自分の持ちネタにしていくかって
いうのが醍醐味なわけでありまして。

 でも、なんだかんだ言いながら、この本で一番重宝したのは
シナリオ部分じゃなくて、キャラクターの名前(男性、女性両方)
なんですよ。こういうのって、なかなかしっくりくるのがなくて。
結構キャラの名前考えるのが面倒という物臭太郎には丁度いいの
かもしれませんねぇー。

 久々にTRPGとかPBMをやってみたくなります。
「おい、パイ食わねぇか」。

 ……それではありません。
 スープカレーに関するフォト&
エッセイ集です。
 北海道のみならず、全国に進出中の
大泉洋さんが書いております。

 これは……北海道の書店やローソンとかでは見かけるけども、
本州のローソンにも置いてあるのかな? どうなんでしょう?
札幌発スープカレー本、ぜひご一読あれ。

 しかし、大泉さんは「アラスカ」の時といい、「ユーコン」の
時といい、「シェフ大泉スペシャル」の時といい、辛いものが
好きなんだなぁ。ミスターの「甘いもの好き」というのとちょうど
釣り合いが取れていいのかもしれないけどさ。
 見に行きましたよ。
 結構な回数日記には書き
ましたけどね、ようやく。
やはりジャズはいいですね。
楽しく見ることができました。
公式ガイドブックも出ているん
ですね。見てみようかな。

 邦画を見たのって久しぶりですけど、いい映画でしたよ。
 なんだか、音楽を真剣に、楽しんでやっている姿って本当に
格好いいなぁって。ストーリーもポンポンと進んでいって、
多少早く進み過ぎかなぁなんて思ったりもしたけども、ダラダラ
流れることなく最後まで見れましたし。

 しかし、見ていて面白かったのはイノシシのシーンだよなぁ。
サッチモの曲が流れる中で、あの映像だもの。素晴らしいよ。
「イノシシがかわいそうかもしれない……」って漏らしたのも
なんか分かるような気が。
(個人的には雪合戦のシーンも好き。いい感じです)
 みんな、ちゃんとキャラ立ちしてるし。トロンボーンの関口さん
の天才っぷりにも。

 この映画の影響で、管楽器を始める人が増えているとか。
 こうやって音楽を楽しめる人が増えてくるといいなぁと思って
います。時間見つけてまた見に行こうかな。
 そういえば、この日は「いま、会いに行きます」とか「海猫」とか
あったけども、結構お客さん入っていたなぁ。
 こないだ、小学校の時の知り合いが
引きこもっているという話を聞いた。
一緒だったのは小学5〜6年の頃で、
しかも中学1年の終わり頃には札幌へ
転校してしまってそれっきりだったの
ですが。

 その子とは特にそれ程親しかった
わけでもないし、ただ単なる同級生
程度にしか思っていなかったんですが
こうやって10年以上経った後に、ふとしたきっかけで思いだした
んです。きっかけはまぁ、久しぶりに会った友人との話なんです
けども。「ほら、小学校の時にいた○○さんって、いたでしょ?
人づてに聞いた話だけど、引きこもってるらしいんだよね……」

 「引きこもり」って自称してる人は結構いるけども、みんな
実際は親しい人と飲み会に出かけたり、車で出かけたりと程度の
差はいろいろいるらしいんです。一昔前に「ひきこもり100万人」
なんて話が出ていましたけど、深刻なレベルにある人はさすがに
そこまで行っていないような気もします。それでも、当人に
とってはとても大きな問題なのですが。

 話を元に戻して。
 確かに、大人しい人ではありましたけど、それなりに友達も
いたみたいだし、ちゃんと学校には来ていたし……何があったのか
分かりませんが、とても辛いだろうなぁって思っています。
「俺は引きこもりたくて引きこもっているんだ!」っていう風に
主張している人をネットで見かけますけども、さすがに本心から
そう思ってる人はいないでしょう。仙人じゃあるまいし、山籠もり
とはわけが違う。何もせずに家にいる日々が、果てもなく続くと
いう現実は物凄く辛いことだと思いますよ。罪悪感や自責の念に
押しつぶされそうになる毎日で。
 
 原因は何かは分かりませんが、いじめや不登校から引きこもりに
なってしまうケースがかなり多くあるようなので、もしかして
転校先の学校に上手く馴染むことが出来なくてそのまま……という
ことなのかもしれません。
 それ以来、その子の話は聞いていませんが、ちょっと心の中に
トゲのようにチクリと残っています。

 今回の本はその「引きこもり」の専門家である斎藤環さんの
「社会的引きこもり」です。参考までにどうぞ。

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