今回は文庫版の方を紹介して
いますけども、実はハードカバーも
持っています。何故か。理由は単純。
ハードカバーは持ち運びに不便だから。
そんなものです、僕の本選び。

 今回は五木寛之「不安の力」。
 人間、もう毎日のように不安に襲われながら生きています。
それは、健康に対する不安であったり、時代に取り残される不安で
あったり、信じられるものが持てない不安であったり……とにかく
一つ一つ取りあげていったらキリがありません。
 その不安を、作者が造詣の深い仏教から説いて、今の社会を生きて
いく力に変えていこうというのがこの本のテーマです。

 病は気からなんて言葉がありますけども、あらゆることに
つきまとう不安というものが日常生活に暗い陰を落としているのは
確かです。

 しかし、不安も感じられなくなるようなそんな生き方だと、
きっと思わぬ所に足を取られて大けがをしてしまう。不安というのは
それら危険に対するアラームなのだ、不安の正体をしっかりと
感じ取って、今自分が不安を感じていることにむしろ安心しないと
いけないと筆者は言います。

「不安は人間を支えていく大事な力である」と。
 何かを暗示してるような、そんな気がしませんか?

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