26日の読売新聞のニュースにこんなことが書いてありました。
重い心臓病の患者さんにとっては、朗報だと思う。
これまでの人工心臓は、大きい割に性能が悪くて長期の使用には
なかなか不便な所があったようで、今回開発したものは画期的な
人工心臓として活用が期待されているとのこと。
日本はそれまで内視鏡とかMRIとかCTスキャンとか検査器具の
開発はトップクラスだったものの、人工心臓などの人工補助臓器の
分野では遅れをとっていたらしい。なんとなくイメージとしては
逆のような気もするけども、現状ではそんな感じらしい。
このニュースは職場に行く時に聞いていたラジオで知ったんだけど、
アナウンサーがこんなことを言っていた。
「今後、電源の心配がいらない、ずっと使える植え込み型の人工心臓が
開発されるかもしれませんね」
……ちょっと待てよ。
「電源の心配がいらなくて」「ずっと使える」「植え込み型」の
人工心臓ってのは、その人が普通に生きているうちはいいけども、
例えば脳死になったり、多臓器不全とかそういう状態になっても
心臓は平常通り動き続けているってことだよな。少なくとも、
外からは「人工心臓」ってのが分かりにくい植え込み型だし。
そうなると、「どうやって死んだらいいんだろう?」なんて疑問が
出てくるんだけども。
「人間の死とは何か?」って論争が出てきて久しいけども、まだ
「心停止=死」という人が多数派なんだと思う。分かりやすいし。
それでね、その死の条件になってる心臓自体が、電源の供給が
何らかの形で続く限り動き続けるんだったら、どうやったって
死なないことになってしまうんじゃないかなぁと思うんだよねぇ。
生身の心臓の場合だったら、脳幹がやられた段階でダメになっちゃう
んだろうけども、これが人工心臓だったらどうなのかなぁって。
脳も動かない、呼吸もしない、でも心臓だけは独立して動き続ける。
そんな状態の時に、どうやって「死」って判定するのかなぁ、と。
まさか、ポチっとなって具合にスイッチオフにするわきゃないし。
東京女子医大は25日、国産の体内植え込み型補助人工心臓手術の1例目を、重い心臓病の40歳代男性に対して実施したと発表した。
日本人に合うように小型軽量化に成功、数年の連続使用にも耐えられるという。手術は7日に行い、患者は順調に回復しているという。
この人工心臓は「EVAHEART(エバハート)」と呼ばれ、同大心臓血管外科の山崎健二講師らが15年かかって開発。血液を送るポンプを、握りこぶしよりやや小さい大きさまで小型化し、重さは420グラム。電源などが入った外部装置はA4判ケース程度の大きさで、自宅療養も可能になる。動物実験などで、耐久性、安全性も確認した。
今後、心臓移植が必要なほど重い患者を対象に、国内4施設で計20例の治験を行い、有効性を確かめる。
重い心臓病の患者さんにとっては、朗報だと思う。
これまでの人工心臓は、大きい割に性能が悪くて長期の使用には
なかなか不便な所があったようで、今回開発したものは画期的な
人工心臓として活用が期待されているとのこと。
日本はそれまで内視鏡とかMRIとかCTスキャンとか検査器具の
開発はトップクラスだったものの、人工心臓などの人工補助臓器の
分野では遅れをとっていたらしい。なんとなくイメージとしては
逆のような気もするけども、現状ではそんな感じらしい。
このニュースは職場に行く時に聞いていたラジオで知ったんだけど、
アナウンサーがこんなことを言っていた。
「今後、電源の心配がいらない、ずっと使える植え込み型の人工心臓が
開発されるかもしれませんね」
……ちょっと待てよ。
「電源の心配がいらなくて」「ずっと使える」「植え込み型」の
人工心臓ってのは、その人が普通に生きているうちはいいけども、
例えば脳死になったり、多臓器不全とかそういう状態になっても
心臓は平常通り動き続けているってことだよな。少なくとも、
外からは「人工心臓」ってのが分かりにくい植え込み型だし。
そうなると、「どうやって死んだらいいんだろう?」なんて疑問が
出てくるんだけども。
「人間の死とは何か?」って論争が出てきて久しいけども、まだ
「心停止=死」という人が多数派なんだと思う。分かりやすいし。
それでね、その死の条件になってる心臓自体が、電源の供給が
何らかの形で続く限り動き続けるんだったら、どうやったって
死なないことになってしまうんじゃないかなぁと思うんだよねぇ。
生身の心臓の場合だったら、脳幹がやられた段階でダメになっちゃう
んだろうけども、これが人工心臓だったらどうなのかなぁって。
脳も動かない、呼吸もしない、でも心臓だけは独立して動き続ける。
そんな状態の時に、どうやって「死」って判定するのかなぁ、と。
まさか、ポチっとなって具合にスイッチオフにするわきゃないし。
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