札幌の駅前通り、多分北1西4だと
思うんですが、通りに面したビルの
地下に小さな喫茶店があります。
 喫茶店というよりは、古着屋の
スペースの一部を使って、コーヒーを
出している店なのですが。

 通りの看板に「北海道限定バターコーヒー」と書いてあるのを
見つけて、ちょうど歩き疲れていたということもあったし、何か
またネタになりそうだなぁ……なんて不純な動機で店に入りました。
 地下にある店ですが天井が比較的高いせいか、それほど圧迫感は
ない店。実際の所、他の店もこんな感じなのかもしれないけど。

 差し出されたメニューを見ると、意外にもコーヒーの種類が豊富。
豆自体が多いってわけじゃなくて、コーヒーに卵黄とか蜂蜜とかを
加えて飲むといったものが多く出されているわけです。
 目に止まったのは例の「バターコーヒー」と「カイザーメランジェ」
というコーヒーの二つ。後者の方は前に何かの本で紹介されていた
のを見たことがあったんですが、2杯飲もうって気分にもならな
かったので、バターコーヒーを注文。
 ふと再びメニューに目を向けると、バターコーヒーの横に
「エチオピア」と書いてある。その他のメニューにも「メキシコ」
だの「ケニア」だの「エクアドル」だの、コーヒーの産地らしき
名前が書いてあるんだけども、果たして何なのだろう。

 待つこと数分、バターコーヒー到着。
 見たところ、ただブラックコーヒーにバターを1つ落としただけの
もの。店の人は「底の方に蜂蜜が入っておりますので、かき混ぜて
飲んで下さい」とのこと。(関係ないけど、この時昔空耳アワーで
有名になった「混ぜて飲んでぇ」ってのを思い出した)
 コーヒースプーンでかき混ぜると、バターが溶けて小さな丸い
円になって浮かんでいる。濃いコーヒーの色に、薄い黄色のバターの
円が、はっきりと浮かんでいる。なかなか無い光景だなぁ、と。
見たことない光景は何気ない日常にも結構あるもので。

 目で楽しんだ後に飲んでみる。
 蜂蜜のせいか、結構甘いコーヒー。バターが入っているから、
かなりこってりした味なのかなと思ったら、案外しつこくなくて
あっさりめのバター味。名前を聞いただけだと、「うわー」って
思う方もいるかとは思うのですが、ちゃんと美味しく飲めます。

 「エチオピア」って、何のことだろうということで店の人に
聞いてみたら、やはりその国で好んで飲まれているものという
ことで、国名を書いているということだとのこと。なるほど。
こういうちょっと珍しいものを見つけると得した気分になります。

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