テレビで「アメリカの陰謀」をテーマにした番組をやっています。
「3億円事件」や「下山事件」、「帝銀事件」など戦後に起こった
数々の事件の裏側には全てアメリカが黒幕で控えており、日本の
労働団体や学生達が起こす反米活動を封じ込めるために、仕組まれた
ものだというのです。

 ……そんな主張は大昔からありましたけど、そういう主張自体が
陰謀じゃないという根拠はどこにあるんだろうって疑問も。
 こんなネタはとっくの昔に語り尽くされてゴミ箱行きになってる
ものだと思ったんだけど。たぶん、番組自体をネタ番組なんだろう
けど、「ほらやっぱり、全部アメリカが悪いんだ!」って目を
キラキラ輝かせてしまう方達がいっぱいいるんだろうなぁ。
こういう陰謀めいた話なんて、時代の新旧や洋の東西を問わず
いろんな所であったのに。冷戦期なんて、もう日常茶飯事だった。
アメリカもイギリスもフランスもソ連も中国も、そして日本も
どっかこっかでこの話に噛んでいたわけだし。
(かといって、世界を牛耳る謎の組織が……でもないんだな)

 今回の本は、そんな巷に溢れる陰謀論についてまとめられたもの。
これを読めばあなたも、「ポストが赤いのはアメリカの陰謀だ!」と
思うようになれますよ。

 しかし、この手の陰謀論は全部「〜ではないか」「〜だろうか」と
疑問形とか断定しない曖昧な言い方してるんだろう。断言するに
足るような証拠と自信がないからなんだろうけど。

 ではではまた。今年もよろしくです。

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