北大が小中学生に対してとった
アンケートなんですが、小中学生の
1割強が抑うつの傾向があって、
自殺願望(「生きていても仕方ない
と思う」)を持つ子供も2割いる
という調査結果が出たそうです。

 こういうアンケート調査項目が出ること自体、何かその世の中を
反映しているような気がしてなんとなく気分が重くなるのですが。
そういう前提はまず置いておくとして。
 2割ぐらいの子供達に自殺願望……なんて話が出ていますけども
本当の意味での自殺念慮という意味ではほとんど無いんだろうか
なぁなんて思っているんですが。ただ気分が落ち込んでとか、
単なるウケ狙いで書いた子供がほとんどだろうと思います。
……というか、そうじゃないと子供達、余りに暗すぎないかい?

 妙に子供が賢くなり過ぎたのか、どうなのかは分かりませんが
ニヒルになり過ぎたのかなぁ。世の中の「凄いもの、珍しいもの」
は見尽くしてしまって、心の中に新鮮なイメージをぶつけることが
出来なくなってしまったのかもしれないし。ニヒルになってみても
現実の自分を救ってはくれないのにね。

 しかし、「生きてることが苦痛」とか「生きていても仕方ない」
なんて、小中学生が思う原因って何だろうかな? 具体的にこれと
説明できないから、そういう漠然とした感情が出てくるんだろう
けどもね。
 ただね、「生きていても仕方ない」=「死にたい」ではないん
だよな。前提としてそう思っていても、それが即そっちに繋がる
わけではないし。かなり後者は感情として強いものだし、そうでも
ないと実行には移さないし。それでも、流されやすい傾向はある
から、何らかの形で決行の方面を指示されると、一気に向かって
いってしまう危険はあるんだけど。(練炭なんかはそうだし)

 なんだろうかな、「楽しい」って思えることが少ないのかな。
「原っぱ史観」じゃないけど、毎日野山を駆け回って……なんて
ところまで行かなくても、それなりに町中を自転車で駆け回ったり
友達と適当なバカ話してるだけの毎日でも楽しかったしなぁ。
地元の科学館とかにも行ったけど、楽しくてしょうがないくらい。
間違っても「死にたい」なんて当時は全然思わなかったな。
 全く同じ体験をするような子供はいないだろうけど、それなりに
似たような体験をしてきてるはずなのに、違いは何なのかな。

 一昔前「バタフライナイフ」による殺人とかが話題になった時に
「何故、こんなことが起きるんだろう?」なんてことが議論に
なっていたけども、その一因には「楽しみ」の無さがあるのかなと
思ったりしています。日常、全然「楽しい」って思えることがなく
ずっとイライラしている所に「ナイフで人を傷つける、殺す」と
いう楽しみを見つけたとしたら、それに没頭するのは目に見えて
いるし、「せっかく見つけた唯一の」快楽を取りあげるという
のは物凄く困難なことだろうと思うんですよ。
 少年犯罪とかで動機として出てくる「ムシャクシャして」なんて
ことがあるけども、本人にとってはそれしか「快楽」がないんだから
対処は大変だろうな、と。それにしてもつまらない人生送って
いるんだなとも同情もしてしまうのですが。

 アンケートにのってきた子供達にも似たような傾向があるんでは
ないかなと思います。生きていて楽しいって思えるようなことが
あれば、自殺したいって気は起きてこないし。「楽しい」って
思えることを見つけてあげられるようなサポートがあればいいんだ
けどもと考えています。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索