不登校

2004年10月5日 日常
 僕の受け持っている仕事柄、不登校がらみの相談を受けることが
しばしばあります。いじめや不登校関係を直接受け持っているのは
別な方がいるんですが、学校の転校関係の仕事をやっているせいで
話に加わることがままあるんです。
 いじめや精神的な理由で学校に通えなくなってしまう子供達の
話を聞いていると、「あぁ、この子は本当に辛いんだな」と
ひしひしと感じることがあります。口には言わなくても、表情は
とても雄弁に心の内を語っています。「目は心の窓」っていうのは
案外本当のことです。

 話を聞いている中に、「学校に行きたいけど行けない」という
子供と、「学校からも何からも逃げてしまいたい」という子供が
いて、それぞれに悩んでしまっていることが見えてきます。
 どっちの方が学校に「復帰」しやすいのかって言えば、それは
前者の方が多いわけですが。ただ、学校に「復帰」する手段として
「転校」というものを選んでも、やっぱり行った先の学校で
上手く馴染めなくて再び不登校に陥ってしまう子供はやっぱり
少なからず存在することは確かです。

 縁あって教育委員会に身を置いている僕ですが、やはりそういう
話を聞くと気分が重くなります。やっぱり、そういった仕事を
やっている以上、「みんなと仲良く学校に通って欲しい」(まぁ、
こういった考え方が「一面的」なのは重々承知しているわけなん
ですが)わけで。そのためには出来ることはやっていきたいし。
僕自身は割と小中学校の頃は楽しい思い出が結構あるので、
「学校行った方が楽しいんだけどなぁ」なんて思ってしまうの
ですが、不登校の子供達はそれぞれに深い悩みを抱えていて、
学校に対する期待よりも不信や不安の方が大きくなってしまって
いるのでしょう。
 現行の法制度上では「小学校に入り直す」ってことが出来ない
ので、そういった意味では「勿体ないなぁ」なんてことも思って
いたりするんですが、そういうことは不登校の子供達は十分知って
いる上で深く思い悩んでいるんですよね。

 相談を受ける中で、この子もぜひ学校に復帰してもらいたいな
なんて思っています。「学校」だけが全てとは当然思っちゃいま
せんが、それでも、元のように通えるように後押しすることだけは
これからもやっていきたいなとか思っているわけです。

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