社会科の時間に必ず出てくる
言葉として、「55年体制」と
いうものがあります。保守系・
自民党と革新系・社会党が
政治の中心になるという、今の
流行の「二大政党制」な時代でした。
しかし、現実は「1と2分の1政党制」なんて風に
拮抗した議席数ではなく「法案成立は図れるが、改憲の発議は無理」
といった微妙なバランスをとりながら、安保問題やロッキード事件、
ベトナム戦争、大韓航空機撃墜事件、ベルリンの壁崩壊などの政治的
事件と向き合ってきました。
戦後長く、巨大労組などの支援を受けながら、野党第一党として
政治に携わってきた社会党は何度か与党として政権に参加する機会
がありました。
古くは戦後まもなくの片山・芦田内閣の頃であり、細川内閣や
村山内閣など、首相を立てたり閣僚を出したことも一度や二度では
ありません。しかし、野党第一党として日頃「与党・自民党」に
厳しい言葉を浴びせながら、いざ自分が政権の舞台に立ってみると
不思議なことに内部分裂を始めてしまい、何もできないうちに
転落していってしまうという現象が起きています。
その辺りは、55年体制当時からの「左派・右派の対立」という
ところに原因があると解説しています。理想主義か、現実主義か。
今と違って、「べき」論がまかり通っていた時代ですから。
今はどうもそんな風に「型」にはまった政治って、すぐに魂胆を
見透かされてしまって没落していくのでしょうけども。
万年野党第一党でいれば反対ばかりできるし。現実に物事を
動かす側の人間じゃないので、直接責任は問われないし。悪そうな
自民党相手なら、いくらでも良い子でいることができるし。反戦・
平和って、誰にでも受け入れられそうだし。自分達は正義だから、
悪い奴は完膚無きまでに潰すことが出来るし。
しかし、この本のタイトルはずいぶん挑戦的です。
「弱い者イジメのファッショを感じる」なんて書いていた人も
いらっしゃりますけども、それだけ言われてしまう理由があるのも
また事実なのでしょう。もちろん、他の与野党だって全くクリーン
なわけがないのですから。それでも、こういう本が出版されると
いうことはある意味でその政党の終焉が近くなっているのかも
しれません。ただ、それこそ選挙は水物なので、何かあればまた
盛り返してくる可能性がゼロとは言えないのもまた事実。
そういえば、「山が動いた」なんて言葉が流行ったあの頃、
僕も社会党の議席が伸びるのを見てなんだか応援したくなって
いました。昔から判官贔屓のひねくれ者でしたから。それがまぁ、
今はこんな本が出版されていて、ここでレビュー書いてるんです
から。一貫性のないひねくれ者なんだなぁ、と思いますよ。
言葉として、「55年体制」と
いうものがあります。保守系・
自民党と革新系・社会党が
政治の中心になるという、今の
流行の「二大政党制」な時代でした。
しかし、現実は「1と2分の1政党制」なんて風に
拮抗した議席数ではなく「法案成立は図れるが、改憲の発議は無理」
といった微妙なバランスをとりながら、安保問題やロッキード事件、
ベトナム戦争、大韓航空機撃墜事件、ベルリンの壁崩壊などの政治的
事件と向き合ってきました。
戦後長く、巨大労組などの支援を受けながら、野党第一党として
政治に携わってきた社会党は何度か与党として政権に参加する機会
がありました。
古くは戦後まもなくの片山・芦田内閣の頃であり、細川内閣や
村山内閣など、首相を立てたり閣僚を出したことも一度や二度では
ありません。しかし、野党第一党として日頃「与党・自民党」に
厳しい言葉を浴びせながら、いざ自分が政権の舞台に立ってみると
不思議なことに内部分裂を始めてしまい、何もできないうちに
転落していってしまうという現象が起きています。
その辺りは、55年体制当時からの「左派・右派の対立」という
ところに原因があると解説しています。理想主義か、現実主義か。
今と違って、「べき」論がまかり通っていた時代ですから。
今はどうもそんな風に「型」にはまった政治って、すぐに魂胆を
見透かされてしまって没落していくのでしょうけども。
万年野党第一党でいれば反対ばかりできるし。現実に物事を
動かす側の人間じゃないので、直接責任は問われないし。悪そうな
自民党相手なら、いくらでも良い子でいることができるし。反戦・
平和って、誰にでも受け入れられそうだし。自分達は正義だから、
悪い奴は完膚無きまでに潰すことが出来るし。
しかし、この本のタイトルはずいぶん挑戦的です。
「弱い者イジメのファッショを感じる」なんて書いていた人も
いらっしゃりますけども、それだけ言われてしまう理由があるのも
また事実なのでしょう。もちろん、他の与野党だって全くクリーン
なわけがないのですから。それでも、こういう本が出版されると
いうことはある意味でその政党の終焉が近くなっているのかも
しれません。ただ、それこそ選挙は水物なので、何かあればまた
盛り返してくる可能性がゼロとは言えないのもまた事実。
そういえば、「山が動いた」なんて言葉が流行ったあの頃、
僕も社会党の議席が伸びるのを見てなんだか応援したくなって
いました。昔から判官贔屓のひねくれ者でしたから。それがまぁ、
今はこんな本が出版されていて、ここでレビュー書いてるんです
から。一貫性のないひねくれ者なんだなぁ、と思いますよ。
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