「思想なんかいらない生活」送ってますか?
2004年6月21日 読書
以前、哲学の本を紹介しておいてなんですが。
こんな本を買いました。ちくま新書。
知識人、評論家、批評家、思想家、世の中に「言葉」でご飯を
食べている人達はいっぱいいます。いろいろと「思想」なんて
ことを考えて、世のため人のために頑張っています。
でも、その「世のため人のための思想」は果たしてどれだけ
僕らの生活に役立って来るんだろうか? というテーマでこの本は
書かれています。
前書きにはこんな文章が出てきます。
平たく言うと、「思想」なんてことは実生活では「全くと
言っていいほど役に立たない」ものなんだってことを解説
した本だということなのですが。
「思想」を職業としている人達は、とかく自分を特別視
したがる傾向にあるみたいで、「思想」というものに興味のない
(「思想」や「思想家」そのものをありがたがらない)人達の
ことを「大衆」ということで嘲笑しているわけでして。
「思想」を職業にしている人達はかくの如く語る。
でも、それを言うならば、思想書を読んだって「普通の思想家」
にしかなれないんじゃないの? だって、他の思想家もみんな
同じ本を読んでいるんだろうから。
それとも、こうした反論さえ嘲笑の対象にされちゃうのかな。
全編に渡って書かれているのは、現代の思想家達への徹底した
批判。まぁ、半ば言い掛かりめいた所もないわけじゃないんだ
ろうけども、確かに「思想家」達の言ってることは分かりにくい。
彼らの本や論文を全部読んだわけじゃないけど、少なくとも
これだけではさっぱり分からんなーって感じ。
それでも、思想家の先生達はお互いがお互いで分かり合ったり
なんだかよく分からないことで論争というかただの喧嘩をしてる。
おいてけぼりになるのは、いつも「ふつう」の人達だ。
この本で「思想家」の対になるのは、「ふつうの人々」。
なんの特色もなく、平均的な人達であるということ。
そんな人達は「思想家」と比べて、下等な存在なのかなぁと
考えてしまうわけですが、現実はそんなことはない。
これは思想家だけじゃなくて、僕らも当てはまるかもしれない。
一応、役人の端くれとして仕事してるけど、知らず知らずの間に
尊大になってやしないかとか思うことがあるし。自分はどこか
一段高いところにいるような、そんな身の程知らずな錯覚に
陥ってはいないか。「仕事」という面では変わりないのに。
「思想」なんて特別なものじゃない。無ければ無くていい。
有り難いかもしれないけど、かしこまる必要もないよっていう
ことなんですね、結局は。
……でも、そんなこと書きながら、説教臭い文面になって
しまうのはまだまだ未熟だからなんだろうなぁ。
(myテーマに「思想・主張」とか置いてるし)
こんな本を買いました。ちくま新書。
知識人、評論家、批評家、思想家、世の中に「言葉」でご飯を
食べている人達はいっぱいいます。いろいろと「思想」なんて
ことを考えて、世のため人のために頑張っています。
でも、その「世のため人のための思想」は果たしてどれだけ
僕らの生活に役立って来るんだろうか? というテーマでこの本は
書かれています。
前書きにはこんな文章が出てきます。
本書はその「思想」批判である。思想はあなたの人生を豊か
にする、思想なくしては現代は生きられない、自分を深く知る
ことができる、まだまだ有効だ、と素人(大衆)をたぶらかす
「思想」批判である。
なんのために。ふつうの人間の生き方、つまり「思想なんか
いらない生活」を擁護するためにである。実利の人生を擁護
するためにである。
平たく言うと、「思想」なんてことは実生活では「全くと
言っていいほど役に立たない」ものなんだってことを解説
した本だということなのですが。
「思想」を職業としている人達は、とかく自分を特別視
したがる傾向にあるみたいで、「思想」というものに興味のない
(「思想」や「思想家」そのものをありがたがらない)人達の
ことを「大衆」ということで嘲笑しているわけでして。
「思想」を職業にしている人達はかくの如く語る。
「僕に言わせれば、ビジネス本をいくら読んだって普通の
ビジネスマンにしかなれない(笑)。だって、他のビジネスマンも
みんな同じ本を読んでいるんだから」
でも、それを言うならば、思想書を読んだって「普通の思想家」
にしかなれないんじゃないの? だって、他の思想家もみんな
同じ本を読んでいるんだろうから。
それとも、こうした反論さえ嘲笑の対象にされちゃうのかな。
全編に渡って書かれているのは、現代の思想家達への徹底した
批判。まぁ、半ば言い掛かりめいた所もないわけじゃないんだ
ろうけども、確かに「思想家」達の言ってることは分かりにくい。
彼らの本や論文を全部読んだわけじゃないけど、少なくとも
これだけではさっぱり分からんなーって感じ。
それでも、思想家の先生達はお互いがお互いで分かり合ったり
なんだかよく分からないことで論争というかただの喧嘩をしてる。
おいてけぼりになるのは、いつも「ふつう」の人達だ。
この本で「思想家」の対になるのは、「ふつうの人々」。
なんの特色もなく、平均的な人達であるということ。
そんな人達は「思想家」と比べて、下等な存在なのかなぁと
考えてしまうわけですが、現実はそんなことはない。
「思想」従事者は不満だろうが、新製品開発や売り込みで必死の
会社員と同じ仕事ではないか。一般大衆の仕事を舐めてはいけない。
自分の仕事が高級だ、などと思ったら一巻の終わりだ。もし、こんな
ことを言われて不満なら、もうあなたはおかしくなっている。
これは思想家だけじゃなくて、僕らも当てはまるかもしれない。
一応、役人の端くれとして仕事してるけど、知らず知らずの間に
尊大になってやしないかとか思うことがあるし。自分はどこか
一段高いところにいるような、そんな身の程知らずな錯覚に
陥ってはいないか。「仕事」という面では変わりないのに。
「思想」なんて特別なものじゃない。無ければ無くていい。
有り難いかもしれないけど、かしこまる必要もないよっていう
ことなんですね、結局は。
……でも、そんなこと書きながら、説教臭い文面になって
しまうのはまだまだ未熟だからなんだろうなぁ。
(myテーマに「思想・主張」とか置いてるし)
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