昨日、大学のサークルの花見にOBとして顔を出して
きたんですが、そこで話になったのは「どうやって、
就職できたんですか?」という極めて平凡ながら、
現代的で不躾なご質問。

 いや、いつものように「先輩面オーラ」0%な僕ですけども、
こと就職や単位のことになるとほんの少し真剣になります。
「3年後半になったら就職活動で忙しくなるから、今のうちに
単位稼いでおきなさいよー」と言ってのけるわけですよ。
 自分がどうだったのかなんて、恥ずかしくて言えやしない。
それでも、足掻いたさ、もがいたさ、なんとかなったさ。

 でも、年々就職率は悪化の一途を辿ってしまう。
 毎年優秀な人、出来る人、普通の人、もう一息な人、割合は
そう変わらないはずなのに、「就職できない」という人が
増えているというちょっと笑うに笑えない状況になってます。

 就職難は景気のせいかもしれないけど、ひょっとして、
職を求める学生達の心にも何か原因はないのかな? という
ことについて書かれたのがこの本です。
 著者は言わずと知れた精神科医香山リカさん。

「就職したいなぁ」って気持ちは漠然とあるものの、それを
いざ実行に移そうとする気力がない。「課題で忙しいです」
「そのうちやりますよ」という返事を返しながら、いつの
間にか卒業の日を迎えてしまう。新卒のカードが無くなる。
 この本では、就職を「こわい」と言って逃げる人達の構図を
描いています。積極的にせよ、消極的にせよ「逃げて」いると
いうわけなのです。

「就職がこわい」というのは、落語のオチのようにはなかなか
いかないんでしょうねぇ。就職に悩んだら、ちょっと読んで
みてもいいかもしれません。

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