いわゆる「こころ系」な本を読むようになったのはいつ頃から
なのかははっきりしない。多分、就職活動をやっていた頃からの
ことなんだろうけども。その当時の日記には、あまり読んだ本の
内容について書いてはいなかったみたいだけど。
 高校生や大学生の頃はあまり本自体読んでいなかったし。
 ましてや「こころ系」というか、「心の運転マニュアル」的な
ジャンルの本は自分には必要ないような気がしていたのも事実。

 それでもって、以前の日記に書いた「ブッタとシッタカブッタ」
シリーズの本でございます。近くのゲオで100円で買って参り
ました。(安く買えるのはいいことなんだけど、なんだかね)
 この本はいわゆる「生き方」というよりは、「ものの見方」を
解説しています。生きていくと見逃してしまいそうな当たり前の
ことについて、ゆっくりじっくり考えてみようじゃないかという
ものでございます。

 この本の冒頭にはこんな言葉が書かれています。

 「そのまんまでいいよ」
 これが理解できたなら
 この本は読まなくてもOKだよ


 つまるところ、この本は「そのまんまでいいよ」という
メッセージで綴られています。「そのまんまでいいよ」とは
よく口にする言葉ではありながら、自分の中に根付かせるには
なかなか難しいものです。「自分らしく」なんて言葉も、
同じように口にはするものの「自分らしく」生きている人なんて
果たしてどれだけいるんだろうかとも。第一、「自分らしく」の
その自分すらあやふやな感じなら、とてもじゃないけど「らしく」
生きるのなんて不可能じゃないかなって思うわけです。

 その「自分らしく」=「そのまんま」ってことだと僕は
この本を読んでなんとなく考えていました。ただ、「そのまんま」
で生きることを自分自身でどれだけ難しくしていることか。
先入観を持たず、何らかの評価をして一面的に見るだけでなく
本当に「そのまんま」を見ることってのは意外と難しい。
それは飾らない「そのまんまの自分」を見つめるのが恐いから
なのかもしれない、と。

 言葉では語れない、まるごとのなぁんでもない自分がいる。
よく「本当の自分」という言い方をするけど、ある面が本当の
自分でいつもの自分はウソの自分なんだろうか?
 幸福と不幸が別々ではなくて対で生まれるように、本当の自分を
作るとウソの自分が出来上がる。本当とかウソとか気にしないと
まるごと「ただの自分」がここにいることに気付く。


 ぜひ一度読んでみて下さいませ。おすすめです。
 「言葉を上手く使っても、そのものを表現することは出来ない」
と、いうことなので。

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