だいぶ昔、それこそ僕が中学生か高校生くらいの頃だったと
思うんですけども、「クイズ殿様の野望」なんてゲームがありました。
織田信長、徳川家康、毛利元就、伊達政宗などの武将となり、
他の武将達とクイズ合戦を繰り広げながら、全国統一を目指すという
ちょっと一風変わったクイズゲームです。
 あのゲームが出ていた頃から、僕もゲーセンに足繁く通う
ダメ人間でしたものですから、当然のように戦国武将になりきって
全国統一を目指していたものでした。

 このゲーム、敵国に攻め込む時に自分の「決めセリフ」みたいな
ものを叫ぶという妙なシステムがあり、そのセリフも
いろいろなものがありました。「いざ、出陣!」とか、
「刀の錆にしてくれるわ!」などと勇ましいものばかりなのですが、
唯一今だもって意味の分からないものが一つあるんです。

「練り雲雀(ねりひばり)にしてくれるわ!」

 ……このセリフを、先程の「刀の錆にしてくれるわ!」と
同じようなニュアンスで使うわけですよ。皆様、「練り雲雀」って
一体なんだかご存じですか? 広辞苑によるとこんな感じだそうです。

 練り雲雀(ネリヒバリ)・・羽毛の抜け替わる頃、すなわち夏の頃の雲雀の称。

 これしか書いていません。
 夏の頃のヒバリというのは、羽根が抜け替わる時期なので
相当みすぼらしい格好になっているんだそうです。そこから転じて、
「ボコボコにしてやるからな!」っていう意味になったのでしょう。
まぁ、ジャイアンが良く言う「メッタメタのギタギタにしてやる!」という
感じの、「意味はよく分からないが、とにかくすごい迫力」というのは
伝わるわけでありまして。
 これだけ意味はよく分からないけど、迫力のあるセリフでありながら、
実社会では使われたという話を僕は全然聞いたことがありません。
格ゲーのセリフでも使われた記憶無いし。

 誰か使っているのを目撃した方、水瀬つかさのホームページ
「私は練り雲雀を見た!」係までご一報をお願いいたします。

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