ここまで日記が更新されていなかったのはまぁ、いろいろ
あるんですけども、結局の所、更新する暇も気力もなくて、
家に帰ると途端にバタンと寝てしまって、ろくに更新出来るような
ものではなかったんです。決算見込の時期や、来年学校に入学
してくる子供達の準備があったりと仕事が重なったのも
あるんでしょうけど、一番大きかったのは僕の体力不足って
ことなんでしょうね。体を鍛えないとダメかなぁ。

 そんな話はさておいて。
 この日、大学の学祭に顔を出してきました。ちょうど、
札幌に行く用事があったもので、その道すがらちょっとばかり
寄ってみようじゃないかということになりまして。
 毎年、僕がいたサークルは学祭に出店を出していました。
今までの日記の中にもそのことについて書いたことがあります。
大学4年間の間、ちゃんと(と、言えるかどうかは別として)
出店の手伝いをしていました。焼きそばの店(4年生の時は
チャーハン店に変更)でしたので、調理に始まり、営業から
店の設営から後かたづけまで何でもやってました……というか、
人数がそんなにいなかったので、下級生だろうと上級生だろうと
フル回転で動かないと店が運営できなかったということでも
あるんですけども。

 その日の午後、大学に行ってみました。
 地下鉄駅から上がって、校内に入ると途端に香ってくる
ごま油の匂い。これはうちのサークルじゃなくて1階にある他の所が
やっているんですが、正面玄関前にあって、何かと通る時には
この匂いがするものですから、ある意味「学祭の匂い」と
思っているのでしょう。

 階段を上がり、うちのサークルが出している店に。
「ひょっとして、今年は出していないんじゃないかな……」なんて
不安もあったんですけども、そんな心配は的中することなく、
今年もまた同じ所に店はありました。
 少し、店のレイアウトが変わっていましたが、その辺は
時代の流れなんでしょう。歴代の店長が考えることですから。
おもむろに、手みやげに持ってきた焼豚を渡しながらご挨拶。
最初に応対してくれた一年生は当然の事ながら、いきなり
やってきて焼豚を渡して「お世話になっております」なんて言う奴
知らねぇよって話になっていたんですが、今年店長をやっていた
4年生の後輩がようやく僕のことに気付いて「水瀬さん、
来てたんですねー」と言ってくれて、とりあえず「よく分からない人」から
「よく分からない先輩」に昇格。(1・2年生にとって、
最後まで「よく分からない」って言葉は変わらなかったそうですが)
 今年もうちのサークルはチャーハン専門店を出店。
売り出す物を変えてから3年目。そろそろノウハウとかも
定着してくることだろうから、この辺からが店長の独自性が
出て来るんだろうなぁと明らかに「現場人間」ではない発言も。
サークルにいた当時は結構「現場人間」していたんだけど、
やっぱり大学を離れるとそんなもんなんだろうね。

 大学を卒業したのはかれこれ1年半前のこと。
 もう結構前のような気もするけど、実際にはほんの1年半前のこと。
その間に就職をし、初めての給料やボーナスをもらい、異動もしたし、
仕事を通じていろんな人と知り合った。当然のことながら、
そういう意味では「変わっている自分」を理解しては
いるんだけども、こうやってサークルに顔を出しに来ると
いうことは、やはりどこかに「変わらないでいて欲しい」って
思うような心理があるからなんだろうね。自分が一番楽しかった
時代の面影の場所に触れたいからってことなんだと。

 後輩達にしてみれば、僕が「変わらないでいて欲しい」と願う
場所に自分達は「今、生きている」わけで、その世界が
本当に変わることなく続くってことなんてあり得ないし、
変化しないことを押しつけられることそれ自体が迷惑千万なんだろう。
 でも、実際にあの場にいるとそんなことを考えてしまうわけ。
そうやって、前々に自分の「居場所」を求めて行ってしまうのは
今現在自分がいる所に「居場所」を構築できていないせいなんだから。
まだ自分自身のことも十分に確立できてやしないのにな。
「自分探し」とか「自分の居場所探し」なんてもう20年くらい
前の話じゃないんだろうかなぁ。

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