最近のキーワードはこれ。
 広島で千羽鶴に放火したり、長野でバスジャックしてみたりと
いろいろ大暴れしてみても、「むしゃくしゃして……」と
理由を述べてみれば不思議なことに一応の形らしきものがつく。
形らしきものがつけばどういうわけか、少しだけ安心できる不思議。
その事件自体の衝撃は変わらないにしても、「あぁ、
むしゃくしゃしてやったのか……」みたいな心理が心のどこかに
現れてくるわけです。やった本人に大した理由はばくても、
とりあえず口に出して理由っぽくなる言葉、それが「むしゃくしゃして」。

 でも、この「むしゃくしゃして」というのが生み出す
エネルギーはとんでもないものです。どれもこれもマイナスの
方向にしか向かないという致命的な欠陥もあるんですが。
むしゃくしゃして、小説や絵や音楽を作ってみたという感じに
上手く昇華していけたら、いくら良いことか。
 それでも、プラスの方向に坂道を上がっていくよりも、
マイナスの方向に転げ落ちていく方が楽だから、結果的に
目に映るのはみんなとんでもない結末なんだよね。
 そこに至る原因はなんであったにせよ、ろくなことではないです。

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