選挙公約

2003年4月6日
 やってますね、選挙。特に知事選や都道府県議員選挙は
来週が投票日なので、各陣営とも必死になって選挙運動に
取り組んでいるようです。僕の住んでいる北海道でも、
知事選には計8人が立候補する大激戦になっていて、
「ひょっとしたら再選挙もありえるかも?」なんてことにまで
なっています。これだけ立候補者が多いと言うことには、
現職の知事が引退するってこともあるし、世論も割とバラついて
きているので、「私にも勝ち目がありそうだ」という気持ちが
「知事候補」の人達に芽生え始めていたってことが背景に
あるんでしょうね。

 いつも選挙の公約を見ていて思うんですが、ある面では大まかに
似たことを主張してるんだなぁって思いまして。
 最近で言えばイラクの戦争の問題とか、景気対策とか、
少し前なら有事法制とか住基ネットのことだったりとか、
割と政党というか支持基盤の考え方が色濃く出てくるものは別として、
それ以外の経済・財政的な所では大体似たような主張を
なさっているような気がするんですよ。別にそれ自体は
悪い事じゃないし、候補者の方々それぞれの考えがあるから
その辺はどのような主張をされても一向に構わないんですが、
全国いろんな候補者がいる中で一人くらいはこういう主張を
してる人っていないのかなって思うんですよ。

 経済・財政的な面からの主張としては大体どんな候補者も、
「無駄な公共事業(ダムとかが例に出されるけど)を削減して、
社会福祉に力を入れます!」という公約を掲げてらっしゃいます。
 この主張自体は立派なことだと思います。確かにこういった
主張が出る背景は過去いろんな所で存在したんだろうと思うし、
今現在でもどこかで残っているのかもしれない。乗り越えるべき
課題の一つであろうということは、いかな政治学に疎い僕でも理解出来る。

 ただ、どの候補者も削減すべきは土木・建設系の公共事業であって、
社会福祉は今以上に手厚くするんだということを熱心に主張して
いることに対して「これと違った主張をする人は本当にいないのかな?」
なんて疑問がふと浮かんでみたわけです。例えば、ダム一基造るのには
莫大なお金がかかります。将来に渡っての維持費も結構なものに
なるんでしょう。ただ、そこから得られるリスクと利益の両面に
ちゃんと着目して主張してる人っていないのかなとか思うんです。
 ダムは治水という目的だけじゃなくて、発電という目的も
あるわけだし、電力などのエネルギーとかでは水力発電は大きな
一角を占めているわけですし。今年の夏は原発停止の影響で
大幅に電力が不足しそうだということですから、今後どんどん
原発が寿命を迎える中ではそういう大型の事業も仕方ないのかなって
主張する人っていないもんでして。(ただ、昔みたいな「土建屋政治」
みたいになってしまっては元も子も無いわけなんですけどね)

 で、そういう主張をしてる候補者の人っていないのかなーって
思ってネットで探したら、いるにはいたんですよ。広いですね、日本。
ただ、他の公約とかも見てみたりすると明らかに有権者受けしない
ような主張ばっかりしてるんだ。(具体的に誰かというのは
候補者の宣伝を直接的にしてるんで伏せておきますけど)
主張を見てると「いや、確かにそうなんだけど……」って
言えるんですけどねぇ。現実主義もここまで徹底すると
かえって妙だなぁって。不思議なもんです。

 そんなわけで、投票日はもうすぐ。後悔しないように、
投票にはきちんと行きましょう。投票もせずに、文句言うのは
筋違いだっていうのは、大学時代からいろんな方に言われて
おりますので、ええ。

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