「俺だったら、こうするよ」
2003年2月3日 こないだ、ふらりと床屋さんに髪を切りに行きました。
休みの日中だからなのか、少しばかり混んでいましたけども
なんか他の所に行くのも面倒くさい気がしてそのまま
順番待ちすることに。
待つこと40分。置いてある雑誌にもあらかた目を通して
暇になった頃にようやくお呼びがかかる。席に座って、
簡単に今日切って欲しい所を説明すると、後はゆっくり。
ぼんやりとテレビでも眺めながら仕上がるのを心待ちに
しているつもりでした。
ただ、今日は不思議と隣に座っているおじさんが床屋さんに
向かってああでもないこうでもないと話しかけておりました。
こういった光景ってのは別に初めて見るもんじゃなかったので、
適当に聞き流していたんですが、なんだか調子に乗ってきたんだか
今度はテレビのニュースを見ていろいろ話しだしたのです。
「これだから小泉はダメなんだよ、もっと傍若無人にならにゃ」
「相撲もほとんど外国人に持ってかれてるじゃないか。日本どうしたのよ」
「北朝鮮に対して甘いんだよなぁ、もっとビシッとできないのかな」
「一回全部、役所や特殊法人とか全部民営化してしまった方が
もうちょっとマシになるんじゃないのか?」
……まぁ、こんな感じで言いたい放題です。
僕より大分前に入ったはずなのに、実際に終わったのは
僕の方が先でした。別にパーマあててるわけでもない、
普通の散髪だったのに。と、いうのも、床屋さんがハサミを
入れてる間もずっとお得意の「持論」をしゃべくりたおし、
危なっかしくて手がなかなか進まないといったことが原因なんですが。
あれじゃ顔剃りも危なくてできやしない。
そんな感じで床屋さんの仕事が滞るもの問題なような
気もするんですが、それ以上に気になったのはそのおじさんの
話の端端に出てくる「俺だったら、こうするんだけどなぁ」って
言葉なんです。結構前のボスのCMにあった「俺だったら、
ガツンって言ってやるよ」ってパターン、アレです。
なんなんだろ。「俺があの立場ならこうする」とかなんとか
偉そうに言ってのける人達って。「俺がお前ならもっと
ちゃんとやってみせるのに」なんて言葉を吐く人達って、
自分が実際にその立場になったらどういう行動とるんだろ。
よくドキュメンタリー番組なんかで、決断を迫られる場面で
誤った選択をしてしまった歴史上の人物のことが出てきて、
後で評論家の人がしたり顔で「私なら、この時冷静になってですね…」
なんてことを語り出すってのはなんなんだろーなーって
思ったりしてるわけなんですけど。頭良さそうに映るんだろうなぁ。
その時、判断する材料が限りなく乏しくて、しかもその決断
までの時間がごく僅かだったっていう時に下した決定というのは
結構外れだったりする時が多いものです。結果的に悪い方向に
向いてしまったなら、実はあの時点でとれた選択肢の中では
最良だったかもしれないのに、後で「あれはまずかった。
私ならもっとこうしていた」って、判断する材料も時間も
たっぷりある「余裕のあるお偉方」が解説して下さるって
いうのがどうにも「なんだかなぁ」って気分になるわけでして。
だってさ、そのお偉方はもう「正解」を知ってるから、
正解に辿り着く事なんて出来て当たり前なんだもの。
割と検証番組やドキュメンタリーが好きなだけに、
後でビシバシと非常に賢いツッコミを入れてくれる人は
聞いてて苦笑いものだったり。いやー、言いたい放題だなぁって。
そんなのを横で聞いていて、自分も気を付けようと
思ってたけど、ここでこんな文面書いてたら意味ないよねぇ。
それとも、ここの文章を見て他の人が「俺なら、そうは書かないな」
なんて思うんだろうか。
休みの日中だからなのか、少しばかり混んでいましたけども
なんか他の所に行くのも面倒くさい気がしてそのまま
順番待ちすることに。
待つこと40分。置いてある雑誌にもあらかた目を通して
暇になった頃にようやくお呼びがかかる。席に座って、
簡単に今日切って欲しい所を説明すると、後はゆっくり。
ぼんやりとテレビでも眺めながら仕上がるのを心待ちに
しているつもりでした。
ただ、今日は不思議と隣に座っているおじさんが床屋さんに
向かってああでもないこうでもないと話しかけておりました。
こういった光景ってのは別に初めて見るもんじゃなかったので、
適当に聞き流していたんですが、なんだか調子に乗ってきたんだか
今度はテレビのニュースを見ていろいろ話しだしたのです。
「これだから小泉はダメなんだよ、もっと傍若無人にならにゃ」
「相撲もほとんど外国人に持ってかれてるじゃないか。日本どうしたのよ」
「北朝鮮に対して甘いんだよなぁ、もっとビシッとできないのかな」
「一回全部、役所や特殊法人とか全部民営化してしまった方が
もうちょっとマシになるんじゃないのか?」
……まぁ、こんな感じで言いたい放題です。
僕より大分前に入ったはずなのに、実際に終わったのは
僕の方が先でした。別にパーマあててるわけでもない、
普通の散髪だったのに。と、いうのも、床屋さんがハサミを
入れてる間もずっとお得意の「持論」をしゃべくりたおし、
危なっかしくて手がなかなか進まないといったことが原因なんですが。
あれじゃ顔剃りも危なくてできやしない。
そんな感じで床屋さんの仕事が滞るもの問題なような
気もするんですが、それ以上に気になったのはそのおじさんの
話の端端に出てくる「俺だったら、こうするんだけどなぁ」って
言葉なんです。結構前のボスのCMにあった「俺だったら、
ガツンって言ってやるよ」ってパターン、アレです。
なんなんだろ。「俺があの立場ならこうする」とかなんとか
偉そうに言ってのける人達って。「俺がお前ならもっと
ちゃんとやってみせるのに」なんて言葉を吐く人達って、
自分が実際にその立場になったらどういう行動とるんだろ。
よくドキュメンタリー番組なんかで、決断を迫られる場面で
誤った選択をしてしまった歴史上の人物のことが出てきて、
後で評論家の人がしたり顔で「私なら、この時冷静になってですね…」
なんてことを語り出すってのはなんなんだろーなーって
思ったりしてるわけなんですけど。頭良さそうに映るんだろうなぁ。
その時、判断する材料が限りなく乏しくて、しかもその決断
までの時間がごく僅かだったっていう時に下した決定というのは
結構外れだったりする時が多いものです。結果的に悪い方向に
向いてしまったなら、実はあの時点でとれた選択肢の中では
最良だったかもしれないのに、後で「あれはまずかった。
私ならもっとこうしていた」って、判断する材料も時間も
たっぷりある「余裕のあるお偉方」が解説して下さるって
いうのがどうにも「なんだかなぁ」って気分になるわけでして。
だってさ、そのお偉方はもう「正解」を知ってるから、
正解に辿り着く事なんて出来て当たり前なんだもの。
割と検証番組やドキュメンタリーが好きなだけに、
後でビシバシと非常に賢いツッコミを入れてくれる人は
聞いてて苦笑いものだったり。いやー、言いたい放題だなぁって。
そんなのを横で聞いていて、自分も気を付けようと
思ってたけど、ここでこんな文面書いてたら意味ないよねぇ。
それとも、ここの文章を見て他の人が「俺なら、そうは書かないな」
なんて思うんだろうか。
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