珍戦史
2002年11月28日 昨日図書館に行った話をかいたばかりなんですが、
また行ってきました。ふらふらと散歩する感じで出かけるのは
仕事の気分転換になったりしていい感じであります。
今日借りてきたのはこんな本でありまして。
・児島襄「天皇と戦争責任」(文春文庫)
やたらといかめしいタイトルなんですが、惹かれたのは
タイトルの「天皇の戦争責任」って所では全然なくて、
その中に収録されていた「戦史ノート」「珍戦史」という
項目が目をひいたわけでして。「天皇の戦争責任」なんて
立証に困難で、時間とエネルギーのかかる作業は政治家および
学者の方々に任せる……というか、考えたくもないなぁと思うわけ。
それよりも、僕個人としては戦争中に繰り広げられた
滑稽な、それでありながら真剣なやりとりに興味があったわけです。
中でも「珍戦史」は第二次世界大戦中に作られた様々な
珍兵器や珍作戦を題材にショートショートっぽく書いております。
例えばどんなものがあるかというと、タイトルだけあげるならば
「ウソ発見薬」「ラーメン爆弾」「ヒトラー女性化作戦」
「軍用動物使用計画」など、ネーミングだけでは「?」なものが
多かったりとなかなか面白いです。
例えば、軍用動物でいうとこんな感じ。
動物が軍事用に使われたことは歴史上古くからあり、
その種類も軍用犬、軍馬、軍用鳩、軍牛など実に様々。
中でも「平和のシンボル」なんて称される鳩に関しては
普仏戦争の頃から連絡用として使われていたとか。パリを包囲した
プロシア軍の合間を縫って、4ヶ月の間にフランス軍関係で
公文書約15万通、私信約100万通が伝書鳩便で運ばれたと
記録されているそうです。その後、各国軍は競って伝書鳩の訓練と
飼育に励み、無線通信に匹敵する通信する手段として
「常識的装備」にまで地位を向上させました。おお、すごいぞ、鳩。
日本軍でも軍用動物に絡んだこんなエピソードもあります。
インパール作戦の最中、食料として連れていた軍牛・軍羊とは
また別に「軍用猿」の飼育を試みたということがありました。
司令官が偶然見つけた小猿が、遠く離れたタカや犬を素早く
見つけて身を隠すところから、きっと敵兵や敵機を素早く
察知することが出来るのではないかということで訓練されました。
まぁ、一応、そういう危機察知能力は長けていたようですから、
それらは司令官の満足いくところまではできたようです。
それに気をよくした司令官、「訓練次第では偵察や重要書類の奪取、
果ては敵司令官の暗殺まで可能ではないか」と期待したんですが、
なかなかそんなレベルまでの調教は出来ません。司令官は
後の手記にこう書き留めているそうです。
「こんな野良猿は駄目である。だが、猿の中にはもっと
優良種があるから、それを2,3代調教したらきっとものになる」
実現したら、文字通りの「日光猿軍団」になっていたんでしょうか。
逆にアメリカ軍も軍用コウモリ、軍虫、軍用イルカ、
軍用魚などの研究を行っていたそうです。軍用魚なんて
一体何のために飼育してるんだろうかって気分にさえなりますが。
軍用イルカも……なんかファンタジーの世界にあるような
ドルフィンライダーみたいな感じではないでしょうな。
カッコイイだろうけど、戦力としたらどうだぁ?
そんな本をまた読んでおります。ひょっとしたら、
お近くの図書館や本屋さんにあるかもしれません。
また行ってきました。ふらふらと散歩する感じで出かけるのは
仕事の気分転換になったりしていい感じであります。
今日借りてきたのはこんな本でありまして。
・児島襄「天皇と戦争責任」(文春文庫)
やたらといかめしいタイトルなんですが、惹かれたのは
タイトルの「天皇の戦争責任」って所では全然なくて、
その中に収録されていた「戦史ノート」「珍戦史」という
項目が目をひいたわけでして。「天皇の戦争責任」なんて
立証に困難で、時間とエネルギーのかかる作業は政治家および
学者の方々に任せる……というか、考えたくもないなぁと思うわけ。
それよりも、僕個人としては戦争中に繰り広げられた
滑稽な、それでありながら真剣なやりとりに興味があったわけです。
中でも「珍戦史」は第二次世界大戦中に作られた様々な
珍兵器や珍作戦を題材にショートショートっぽく書いております。
例えばどんなものがあるかというと、タイトルだけあげるならば
「ウソ発見薬」「ラーメン爆弾」「ヒトラー女性化作戦」
「軍用動物使用計画」など、ネーミングだけでは「?」なものが
多かったりとなかなか面白いです。
例えば、軍用動物でいうとこんな感じ。
動物が軍事用に使われたことは歴史上古くからあり、
その種類も軍用犬、軍馬、軍用鳩、軍牛など実に様々。
中でも「平和のシンボル」なんて称される鳩に関しては
普仏戦争の頃から連絡用として使われていたとか。パリを包囲した
プロシア軍の合間を縫って、4ヶ月の間にフランス軍関係で
公文書約15万通、私信約100万通が伝書鳩便で運ばれたと
記録されているそうです。その後、各国軍は競って伝書鳩の訓練と
飼育に励み、無線通信に匹敵する通信する手段として
「常識的装備」にまで地位を向上させました。おお、すごいぞ、鳩。
日本軍でも軍用動物に絡んだこんなエピソードもあります。
インパール作戦の最中、食料として連れていた軍牛・軍羊とは
また別に「軍用猿」の飼育を試みたということがありました。
司令官が偶然見つけた小猿が、遠く離れたタカや犬を素早く
見つけて身を隠すところから、きっと敵兵や敵機を素早く
察知することが出来るのではないかということで訓練されました。
まぁ、一応、そういう危機察知能力は長けていたようですから、
それらは司令官の満足いくところまではできたようです。
それに気をよくした司令官、「訓練次第では偵察や重要書類の奪取、
果ては敵司令官の暗殺まで可能ではないか」と期待したんですが、
なかなかそんなレベルまでの調教は出来ません。司令官は
後の手記にこう書き留めているそうです。
「こんな野良猿は駄目である。だが、猿の中にはもっと
優良種があるから、それを2,3代調教したらきっとものになる」
実現したら、文字通りの「日光猿軍団」になっていたんでしょうか。
逆にアメリカ軍も軍用コウモリ、軍虫、軍用イルカ、
軍用魚などの研究を行っていたそうです。軍用魚なんて
一体何のために飼育してるんだろうかって気分にさえなりますが。
軍用イルカも……なんかファンタジーの世界にあるような
ドルフィンライダーみたいな感じではないでしょうな。
カッコイイだろうけど、戦力としたらどうだぁ?
そんな本をまた読んでおります。ひょっとしたら、
お近くの図書館や本屋さんにあるかもしれません。
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