最近、また歯医者に通っていたりします。きっかけに
なったのは、今月の3連休明けにとんでもない歯の痛みに
襲われたからなんですけども。仕事できなくなるほど
歯が痛んだのは初めてだったので、こりゃちょっとと思ってます。
「歯の痛みに耐えられない!」なんてのは実はこれが
初めてだったような気がします。去年の夏頃に、歯茎が
腫れて熱持って大変だった時は、痛みはそれほどでもなかったし。
(その後、溜まった膿を出すのに口の中を切開した後は
それこそ気が狂いそうな痛みがあったけどなぁ。痛み止めして、
あの痛さって恐るべき歯医者だ。なるほど、歯医者が
ホラー映画の題材になるわけだ)

 今通ってる歯医者、予約の時間にきっちり間に合って
診療台(なんか別な言い方ないだろうか。あの背もたれが
倒れるあの椅子のことです)に座ってからがとても長いんです。
平均30分以上、長い時は1時間ずっと背筋を伸ばして
あの「キュイーン」というドリルの音に耳を傾けるわけです。
誰しもが嫌がるあの音に不自然な体勢のまま、晒されて
いるわけですから、人間そこで妙な考えが浮かんでくるわけです。
 別に過去の思想家の方々が皆歯医者の待ち時間で思想を
育んだわけでは当然ないんでしょうが、静謐な環境で思索に耽る
人よりもむしろ「異常な」環境から何かを生み出した人は
きっと多いはず。じゃぁ、僕もそんな哲学者の例に倣って
何かを生み出してみようじゃないかと思うわけでありまして。

 ……というかねぇ、要は暇な訳ですよ。あんな状態でいると。
看護師さんの方ばっかり見ているわけにもいかないわけだし。
(ある人曰く「それぐらいしか楽しみがない」っていうこと
らしいけど。まぁ、歯医者通いに楽しみを求めてもねぇ)

 いざそこに座っていてどんな考えが浮かんでくるかって
言った所で、実際に浮かぶのは日記のネタ。日々の仕事の
内容なんかも書くことが多いこの日記で、「今日書こうと思うこと」を
考えてるのは意外と深いもんです。特に最近は書きたい
社会ネタなんかもあるわけで、そういうのはある程度事前に
素案みたいなのを練って作ってます。(まぁ、大体は
その素案とは全然別なモノになってることが多いんです。
さらにその練り具合も「これはどうだぁ?」ってレベルだし)
 本当はTVブロスで連載してる爆笑問題太田さんのコラムのように
深いことを突いてみたい、あれに一歩でも近づいた文章を
書いてみたんですがね。そういう思想めいた文章を書けなく
なってきたのはどうしてなのかなって、そんなことを考えるわけです。
 一つの言葉を聞いて、それから文章を生み出していく。
伸ばした単語の先からまた枝が伸びて、そこからまたさらに
遠くへと伸びていく。文章を書いてるとふとそんなことを
考えてしまいます。この日記でもそんな感じです。
なるほど、文章書くことは細胞分裂するように連想して
いくことかぁなどと、分かったような分かんないような
極めて微妙なヒントめいたものを浮かばせたりしてもいます。

 でも「お、これはいいかも!」なんてことに行き着いても、
その後で歯医者に歯を削られてる間に全て飛んでいって
しまうんですよねー。もったいない。
 今度診療室に入る時は、メモ用紙とペンを持参で行こうか。

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