不気味な焦燥感とコンプレックス。
2001年1月3日 なんとなく気分が晴れない。原因はたぶん前日に
気付いた「変な黒いモヤモヤした感じ」なんだろう
けども……。大好きな?DXやDDRのサントラ、
中島みゆきや槇原敬之のCDをかけても一向に気分は
快方に向かってくれない。それどころか、しっかりと
前日の影響を引きずっていってしまっているみたい。
実は寝る直前にモヤモヤの原因というか、対象に
なっている人が分かった。実は二人いるんだけども。
片方は僕自身、もう一人は……やはり名前は伏せて
おこう。僕がどういうわけか常にコンプレックスを
感じながら接している友達。そんな心にひっかかりを
感じたまま接しているのは本当の「友達」といえない
かもしれない。でも、僕はその人との縁が切れて
しまうのを恐れている。……というか、本当はこう
いうことを言うべきではないし、日記(ましてや
ネットの)に書くべきことではないのかもしれない
けども、僕はあの人のことが「恐い」。別に身体的
精神的に危害を加えられるわけではないし、普通に
遊びに行ったり話したり飲みに行ったりできるん
だけども、僕はその人に「完全に打ち解けた仲・なんでも
言い合える仲」には実際の所なっていないのが現実。
僕自身、その人のことは本当に一部しか知らない。
全体のほんの数パーセントとしか言えない部分。
僕自身だってその人に全てをさらけ出しているわけ
ではないのだが、それ以上に僕はその人のことを
知らない。
僕はその人のことを「完璧な人間」としていつも
見ていた。今現在もそうだし、これからもおそらく
そうやって推移していくだろう。何か起きなければ。
勉強しても、運動しても、ルックスも、性格も、
カラオケも、恋愛も、果てはゲームに至るまで全ての面
で僕を上回る存在だった。「僕はこの人にだけは何をしても、
どんなジャンルでも絶対に勝てない」
僕の心の奥深い所にそれは今でも刻み込まれている。
例え、何かで上回ることがあったとしても、それは
単なる間違いで、その人がちょっと気を出せば僕の
今の地位など簡単にひっくり返されてしまう……そ
んな感じがしているのだ。僕はその人のことをおそらく
絶対視しているのだろう。その人にとってはたまった
ものではないのかもしれないが、僕は心の奥底に
そんな劣等感を常に感じ続けている。「上回る」と
いうよりはハナから勝負にならないと言った方が
正確かもしれない。
おととしから去年の暮れにかけてのことになる。
僕は「水瀬さん、何をそんなに焦っているの?
体壊しそうになるくらい……」と言われるほど
「何か」に追われるように仕事や勉強、編集に没頭
していた。実際、体にも変調をきたして家でダウン
して結果的に仕事を伸ばしてしまったということも
一度や二度ではない。それぐらい、僕は血相を変えて
物事に打ち込んでいた時期があった。それは、その人
に少しでも追いつくため、その人に少しでも近づく
ために自分の体や精神を壊してしまうほどの仕事を
与えていた。正直、あの頃から僕は狂い始めていた
のかもしれない。ちょうどその頃2回目の失恋を
経験したことも原因の一つとしては確かに存在して
いる。(仕事に没頭することで、少しでも失恋の
痛手を忘れたかったという気持ちは否定しないし、
実際僕はそうしないと大泣きして本当に危険な方向で
狂ってしまう恐れすらあったからだった。その当時、
自殺をほのめかすような言動もしていたらしい。
心のどこかでこのまま文字通り「忙殺」されてし
まえばいいなとか、かなり危険な考えさえしていた。
今考えても到底正常な心理ではなかった気がする)
僕は、何事も完璧にこなす「その人」がうらやま
しくて仕方がなかった。「うらやましい」と思う
だけでは全く解決にならない。だから僕は自分で
なしえる限り、物事に打ち込んでいった。ゼミ発表の
為に思いつく限りの手段をつくしたり、何日も徹夜を
続けて一人で自分の交流誌の仕事をこなしたり、
公務員試験の勉強を連日ヘトヘトになるまで続けて
いたり、大学祭の出店の陣頭指揮を率先して行ったり、
地元のスーパーへ率先して研修に行って、思いっきり
肉体労働(研修だから完全に無報酬)してきたり
していた。もちろん遊びもしていた。飲み会にも
参加したし、ゲーセンにも足を運んだ。とにかく
何かに追われるように毎日を忙しく過ごしていた。
ある日、友達とゲーセンに行った時、「お前、
本当に大丈夫か? ゲーセンにいる時くらい楽しんで
いなきゃダメじゃん。って言うかさ、お前、ゲームを
作業とか仕事とかと同じようにしてないか? 全然
楽しそうじゃないもの」と言われた。僕は何も言い
返せなかった。その後、僕はトイレに行って、手を
洗い、鏡で何気なく自分の顔を見た。
「……え?」
僕は驚いてしばらくの間自分の手を顔にあてて
呆然としてしまっていた。
目が徹夜で腫れぼったくなって、目の下には隈が
出来ていた。顔全体もむくんでしまっている。
それに、確実に顔が「健康」な顔ではなかった。
確かに体に無理をかけたせいで体調は決してよい状態
とは言えなかった。でも、こうして目で自分の状態を
見てしまう衝撃は大きかった。
「……こんな顔してたんだ、僕」
これだけ言うのが精一杯だった。
「無理をしないと僕は人並みになれないんだよ」
僕の口癖だった。実際人と同じようにしかやって
いなかったら僕は平均点以下の人間だった。中の上
が取れれば涙を流して喜ぶような、そんな感じで
僕は過ごしてきた。だから、「その他大勢」になって
しまうのは嫌だった。なんとかして他人とは違う
自分を演出したかった。今の僕を形作る上での基礎
にはこんな考えがあるのだ。ところが、僕はどこ
でもナンバー1になれたことはなかった。外からは
ナンバー1に見えたとしても、僕はそうは思って
いなかった。必ずそこには僕を超える存在があって、
僕はその下に位置するものだと思っていたから。
「その人」はその代表例だろう。
一体どうしたんだろう。このまま僕はおかしく
なってしまうんだろうか……? それは嫌だし、
その人だって望んではいないはず。(いや、存在
すら気にかけないかもしれないけど)でも、僕は
徐々におかしくなりはじめているらしい。克服
出来ないうちは会わない方がいいんだろうか……?
気付いた「変な黒いモヤモヤした感じ」なんだろう
けども……。大好きな?DXやDDRのサントラ、
中島みゆきや槇原敬之のCDをかけても一向に気分は
快方に向かってくれない。それどころか、しっかりと
前日の影響を引きずっていってしまっているみたい。
実は寝る直前にモヤモヤの原因というか、対象に
なっている人が分かった。実は二人いるんだけども。
片方は僕自身、もう一人は……やはり名前は伏せて
おこう。僕がどういうわけか常にコンプレックスを
感じながら接している友達。そんな心にひっかかりを
感じたまま接しているのは本当の「友達」といえない
かもしれない。でも、僕はその人との縁が切れて
しまうのを恐れている。……というか、本当はこう
いうことを言うべきではないし、日記(ましてや
ネットの)に書くべきことではないのかもしれない
けども、僕はあの人のことが「恐い」。別に身体的
精神的に危害を加えられるわけではないし、普通に
遊びに行ったり話したり飲みに行ったりできるん
だけども、僕はその人に「完全に打ち解けた仲・なんでも
言い合える仲」には実際の所なっていないのが現実。
僕自身、その人のことは本当に一部しか知らない。
全体のほんの数パーセントとしか言えない部分。
僕自身だってその人に全てをさらけ出しているわけ
ではないのだが、それ以上に僕はその人のことを
知らない。
僕はその人のことを「完璧な人間」としていつも
見ていた。今現在もそうだし、これからもおそらく
そうやって推移していくだろう。何か起きなければ。
勉強しても、運動しても、ルックスも、性格も、
カラオケも、恋愛も、果てはゲームに至るまで全ての面
で僕を上回る存在だった。「僕はこの人にだけは何をしても、
どんなジャンルでも絶対に勝てない」
僕の心の奥深い所にそれは今でも刻み込まれている。
例え、何かで上回ることがあったとしても、それは
単なる間違いで、その人がちょっと気を出せば僕の
今の地位など簡単にひっくり返されてしまう……そ
んな感じがしているのだ。僕はその人のことをおそらく
絶対視しているのだろう。その人にとってはたまった
ものではないのかもしれないが、僕は心の奥底に
そんな劣等感を常に感じ続けている。「上回る」と
いうよりはハナから勝負にならないと言った方が
正確かもしれない。
おととしから去年の暮れにかけてのことになる。
僕は「水瀬さん、何をそんなに焦っているの?
体壊しそうになるくらい……」と言われるほど
「何か」に追われるように仕事や勉強、編集に没頭
していた。実際、体にも変調をきたして家でダウン
して結果的に仕事を伸ばしてしまったということも
一度や二度ではない。それぐらい、僕は血相を変えて
物事に打ち込んでいた時期があった。それは、その人
に少しでも追いつくため、その人に少しでも近づく
ために自分の体や精神を壊してしまうほどの仕事を
与えていた。正直、あの頃から僕は狂い始めていた
のかもしれない。ちょうどその頃2回目の失恋を
経験したことも原因の一つとしては確かに存在して
いる。(仕事に没頭することで、少しでも失恋の
痛手を忘れたかったという気持ちは否定しないし、
実際僕はそうしないと大泣きして本当に危険な方向で
狂ってしまう恐れすらあったからだった。その当時、
自殺をほのめかすような言動もしていたらしい。
心のどこかでこのまま文字通り「忙殺」されてし
まえばいいなとか、かなり危険な考えさえしていた。
今考えても到底正常な心理ではなかった気がする)
僕は、何事も完璧にこなす「その人」がうらやま
しくて仕方がなかった。「うらやましい」と思う
だけでは全く解決にならない。だから僕は自分で
なしえる限り、物事に打ち込んでいった。ゼミ発表の
為に思いつく限りの手段をつくしたり、何日も徹夜を
続けて一人で自分の交流誌の仕事をこなしたり、
公務員試験の勉強を連日ヘトヘトになるまで続けて
いたり、大学祭の出店の陣頭指揮を率先して行ったり、
地元のスーパーへ率先して研修に行って、思いっきり
肉体労働(研修だから完全に無報酬)してきたり
していた。もちろん遊びもしていた。飲み会にも
参加したし、ゲーセンにも足を運んだ。とにかく
何かに追われるように毎日を忙しく過ごしていた。
ある日、友達とゲーセンに行った時、「お前、
本当に大丈夫か? ゲーセンにいる時くらい楽しんで
いなきゃダメじゃん。って言うかさ、お前、ゲームを
作業とか仕事とかと同じようにしてないか? 全然
楽しそうじゃないもの」と言われた。僕は何も言い
返せなかった。その後、僕はトイレに行って、手を
洗い、鏡で何気なく自分の顔を見た。
「……え?」
僕は驚いてしばらくの間自分の手を顔にあてて
呆然としてしまっていた。
目が徹夜で腫れぼったくなって、目の下には隈が
出来ていた。顔全体もむくんでしまっている。
それに、確実に顔が「健康」な顔ではなかった。
確かに体に無理をかけたせいで体調は決してよい状態
とは言えなかった。でも、こうして目で自分の状態を
見てしまう衝撃は大きかった。
「……こんな顔してたんだ、僕」
これだけ言うのが精一杯だった。
「無理をしないと僕は人並みになれないんだよ」
僕の口癖だった。実際人と同じようにしかやって
いなかったら僕は平均点以下の人間だった。中の上
が取れれば涙を流して喜ぶような、そんな感じで
僕は過ごしてきた。だから、「その他大勢」になって
しまうのは嫌だった。なんとかして他人とは違う
自分を演出したかった。今の僕を形作る上での基礎
にはこんな考えがあるのだ。ところが、僕はどこ
でもナンバー1になれたことはなかった。外からは
ナンバー1に見えたとしても、僕はそうは思って
いなかった。必ずそこには僕を超える存在があって、
僕はその下に位置するものだと思っていたから。
「その人」はその代表例だろう。
一体どうしたんだろう。このまま僕はおかしく
なってしまうんだろうか……? それは嫌だし、
その人だって望んではいないはず。(いや、存在
すら気にかけないかもしれないけど)でも、僕は
徐々におかしくなりはじめているらしい。克服
出来ないうちは会わない方がいいんだろうか……?
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